2006 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域における「グローバル化」-市場、制度、アクターの長期的考察-
Project/Area Number |
18201045
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
谷口 晉吉 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50114955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 英信 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (00233461)
河合 明宣 放送大学, 教養学部, 教授 (90195024)
江夏 由樹 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10194002)
城山 智子 一橋大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (60281763)
加藤 博 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10134636)
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Keywords | 経済史 / 経済事情 / 経済政策 / アジア地域 / グローバル化 / 市場 / 制度 / アクター |
Research Abstract |
プロジェクト初年度であり、1.研究分担者による海外における資料調査・収集を重点的に行い、さらに、2.三回の研究会を開催した。以下、それらの概要を述べる。 1.東アジア班の江夏は、国史館文献館(台湾)において日本の植民地経営・経済活動に関する資料調査・収集を行い、城山は、ケンブリッジ大学図書館、国連文書館(ジュネーブ)において、アジアにおける保険会社の活動に関する資料と国際連盟による中国市場調査に関する調査を行った。東南アジア班の奥田は、マニラにおいてフィリピン企業の資金調達行動に関する資料収集と現地調査を行った。南アジア班の谷口は、英国国立図書館(ロンドン)において、植民地支配期東部インドにおける鉄道・河川運輸関係資料、ジュート栽培関連資料、教育関係資料を調査・収集し、河合はダッカ、コルカタにおいて、同時期に東部インドで活躍した商業コミュニティー(マルワリ)と彼らの関与したジュート工業関連の資料の調査・収集を行った。西アジア班の加藤は、イエメン、ヨルダン、エジプトの各国統計局において国際的人口移動、農村労働市場構造、物流に関する資料の調査・収集を行い、又、経済調査のための協力関係を結び、清水は、パキスタンのバローチスタン州を中心に天然ガス・パイプラインの進行に関する現地調査、資料収集を行った。各分担者は最終報告作成に向けて収集した資料の分析を遂行中である。 2.国内研究会としては、マンチェスター大学中国研究センター所長劉宏博士を招聘し、「移行期アジアとその挑戦」に関する研究会を開き、また、デリー大学(Lady Sri Ram College)のChakravarty-Kaul博士を招いて「共有地の2世紀:村落共同体と慣行法,1803・2006」というセミナーを開いた。更に、奥田は大学院生竹康至との共同でアジア危機前後でのインドネシア上場企業の資金調達構造に関する報告を行った。
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Research Products
(6 results)