2007 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化状況における国民的・間国民的「想起の文化」の総合的研究
Project/Area Number |
18202002
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
岩崎 稔 Tokyo University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (10201948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 昭夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20203284)
工藤 光一 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80255950)
金井 光太朗 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40143523)
米谷 匡史 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80251312)
篠原 琢 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20251564)
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Keywords | 想起 / 記憶 / 文化 / 思想 / 戦争 / 追悼 |
Research Abstract |
平成19年度は「想起の文化」をめぐる個別研究に着手し、また理論・方法論の検討を深化させた。多数の公開研究会・シンポジウムを開催。海外調査も行った。 1.4月8日:朴裕河(世宗大学)招聘、公開研究会開催。山下英愛・崔真碩らが報告。東アジアにおける歴史認識について議論。 2.5月31日〜6月10日:研究代表の岩崎が、ドイツ連邦共和国に出張。ライプツィヒ大学シュティフィ・リヒター教授と、東ドイツ社会主義時代に関する「想起の文化」を調査。 3.6月23日:新自由主義に関する公開研究会開催。塩原良和・吉原直樹が報告。渡辺治らと議論。新自由主義が「想起の文化」に与えるバイアスを考えるための理論的枠組みを整備。 4.7月21日:仲里効招聘、公開研究会開催。平澤剛、平井玄が報告。沖縄反復帰闘争の記憶を叙述する方法論を議論。 5.9月29日:『暴力と和解のあいだ』の著者尹慧瑛を招聘、公開研究会開催。宋安鍾、葛西弘隆が報告。政治的保守派による歴史的記憶の構築を議論。その成果は東京外国語大学海外事情研究所紀要『クァドランテ』No.10(2008年3月刊行)に掲載。 6.10月1日〜19日:山本裕子をベルリンに派遣。東ドイツ社会主義時代の「想起の文化」に関して資料収集・調査。また、平成20年度に招聘予定のヴォルフガング・エングラー氏と打ち合わせ。 7.11月18日:ショウン・マラーニー(国際基督教大学)招聘、シンポジウム開催。ベトナムにおける戦死者追悼に関して氏が報告。記念碑と追悼の関係をめぐり岩崎が報告。「想起の文化」の多層性を議論。その成果は上記『クァドランテ』掲載。 8.12月21日〜23日:鄭智泳(梨花女子大学)、呉成哲(ソウル教育大学)、金信貞(延世大学)、金錫祐(成均館大学)、柳美那(国民大学)、岩崎、李成市(早稲田大学)、板垣竜太(同志社大学)、小山哲(京都大学)、駒込武(京都大学)、趙寛子(中部大学)が合宿。東アジアにおける「想起の文化」の叙述の雛形を模索。
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Research Products
(14 results)