2008 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化状況における国民的・間国民的「想起の文化」の総合的研究
Project/Area Number |
18202002
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
岩崎 稔 Tokyo University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (10201948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八尾師 誠 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20172926)
大川 正彦 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80323731)
今井 昭夫 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20203284)
工藤 光一 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80255950)
金井 光太朗 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40143523)
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Keywords | 記憶 / 想起 / 東アジア / 民衆精神史 / 新自由主義 / 戦争 / 日本近現代史 / 表象 |
Research Abstract |
平成20年度は、平成19年度の理論・方法に関する成果を受けて、活発な公開研究会やシンポシウムを開催した。 1. 4月、坪井秀人(名古屋大)佐藤泉(青山学院大)、池上善彦(『現代思想」編集長)、道場親信(東外大非常勤講師)を招請し、戦後の民衆精神史の視点から「戦争の記憶」の再生に関する研究会を開催した。 2. 6月から7月にかけてマイケル・ハート(デューク大学)、アンドレ・グルバチッチ(ニューカレッジ・オブ・カリフォルニア)、海妻径子(岩手大)を招請し、東京外大、東北大、北星学園大に過去の想起について国際シンポジウムを開催し、新自由主義世界下での各地域におげる記憶のあり方についての議論を深めた。 3. 7月韓国ソウルにおいて「東アジアの記憶の場」と題した研究会・合宿が行われ、岩崎稔(東外大)、鄭智泳(梨花女子大)李成市(早稲田大)、板垣竜太(同志社大)、高木博志氏(京都大)が参加し、いかに過去を想起するかといった論点についての意見交換が行われた。 4. 9月中旬にかけて、コーネル大で開催されたワークショップにおいて、ナオキ・サカイ氏(コーネル大)とともに、岩崎稔が報告し、日本近現代史の中の想起の文化と過去表象について報告した。 5. 2009年2月、エティエンヌ・フランソワ氏(ベルリン自由大/パリ第一大)、ライナー・フーデマン(ザールラント大)を招聘、日本からは小田原琳(日本女子大非常勤講師)、岩崎稔を加えて、ドイツ、フランス、イタリアそして東アジアでの記憶め場論と歴史と記憶を再考し、本年度の活動の総括を行った。 6. 3月末、岩崎稔がシカゴ大で開催されたワークショップArt and Politics in East Asiaに参加したが、その際、飛行機事故により出発が遅れ、日当宿泊費を返納することになった。
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Research Products
(8 results)