2009 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化状況における国民的・間国民的「想起の文化」の総合的研究
Project/Area Number |
18202002
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
岩崎 稔 Tokyo University of Foreign Studies, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (10201948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八尾師 誠 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (20172926)
大川 正彦 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (80323731)
今井 昭夫 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (20203284)
工藤 光一 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (80255950)
金井 光太朗 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (40143523)
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Keywords | 想起 / 記憶 / 戦後補償問題 / 社会主義 / 沖縄 / 日本近現代 / 思想史 / 文化 |
Research Abstract |
本科研最終年度に当たる平成21年度は、<想起の文化>の理論化を目標に多様な研究会やシンポジウムを開催した。 1.4月25日我部聖(沖縄大)藤澤健一(福岡県立大)東琢磨(評論家)を招聘、ワークショップ「<沖縄から問う/沖縄を問う>ことの想像力」を開催した。 2.シンポジウム「歴史と記憶再考<記憶の場>論の射程を問う」からフランス語報告を翻訳し『クァドランテ』No.11に掲載した。 3.6月6日シンポジウム「谷川雁を読みなおす-いま蘇る原点/工作者の思想」を開催し、鵜飼哲(一橋大)酒井隆史(大阪府立大)仲里効(著述家)を招聘した。 4.6月~7月のワークショップ「日本の戦後補償問題を考える」での梁澄子(立教大)田口裕史(塾講師)有光健(著述家)の報告により、戦後補償問題に関する議論が深まった。 5.9月25日~27日第三回国際会議「日本近現代思想史を書き直す-移動と越境の視座から」を共催し、R.カリッチマン(ニューヨーク大)、V.コシュマン(コーネル大)らを招聘し、岩崎稔(東外大)他大学生を派遣した。 6.10月4日~14日K.チュー(国立シンガポール大)を研究会「想起の文化の二類型-グローバル都市国家シンガポールのコメモレーションとドイツにおける想起の文化」での報告のために招聘した。 7.2月10日「火と水」映画上映会に、監督のF.バイロックを招聘し、「9.11」の想起について議論した。 8.ドイツ・エルンストブッシュ大学長エングラー著/岩崎稔・山本裕子訳『東ドイツのひとびと-失われた国の地誌学』(未来社、2010)の発刊を機に、著者と下村由一(千葉大名誉教授)を招聘し、3月16日国際シンポジウム「社会主義という記憶の語り方-忘れられた世界の地誌学」(通訳付)を開催した。しかし、エングラーはインフルエンザのために来日できず、急遽F.リースナー(日独協会)を立てた。東ドイツ社会の想起を中心に深く議論がなされた。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
岩崎稔
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Journal Title
『戦後日本スタディーズ <1>・<2>』(上野千鶴子ほかとの共編著)(紀伊國屋書店)
Pages: 376-384
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