2008 Fiscal Year Annual Research Report
東日本に分布する宗教彫像の基礎的調査研究-古代から中世への変容を軸に
Project/Area Number |
18202003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有賀 祥隆 Tohoku University, 大学院・文学研究科, 名誉教授 (20133613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 和春 青山大学, 文学部, 教授 (60132700)
山本 勉 清泉女子大学, 文学部, 教授 (00150037)
武笠 朗 実践女子大学, 文学部, 教授 (30219844)
長岡 龍作 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70189108)
泉 武夫 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40168274)
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Keywords | 東日本 / 仏像 / 在銘像 / 生身像 / デジタル画像 / 納入品 / 安国寺 / 蟹満寺 |
Research Abstract |
1、仏像調査 本年度は、下記の物件について調査し、詳細な調書作成と4×5判写真撮影をおこなった。 神奈川・弘明寺十一面観音菩薩像、東光寺薬師如来像、京都・清涼寺毘沙門天像(弁天堂安置)、釈迦如来像、岩手・中尊寺釈迦如来及び両脇侍像(山王堂)、不動明王及び二童子像(開山堂)、大日如来像(金色院)、制多迦童子像(阿弥陀堂)、光背残欠(円乗院)、三輪神社僧形像(伝天台大師像)、観自在王院跡石造如来像、群馬・三光院十一面観音菩薩像、長谷寺十一面観音菩薩像、十一面観音菩薩像(前立ち)、善勝寺阿弥陀如来像、金剛寺地蔵菩薩像、総持寺不動明王像、伝新田義貞像、光恩寺阿弥陀如来及び両脇侍像、長楽寺釈迦如来像、広島・安国寺阿弥陀如来及び両脇侍像(納入品)、京都・蟹満寺釈迦如来像(X線撮影)、佛光寺聖徳太子像、了源上人像 2、資料整理・蓄積 1) 調査データのコンピュータ入力 2) 撮影写真の分類整理、デジタルデータ化 : 撮影件数24件、画像数379点 3、研究成果 本年度の調査では、いくつかの重要な成果があがった。(1)生身像として、京都清涼寺釈迦如来像を調査した。また、清涼寺弁天堂毘沙門天像を調査し、その価値を確認した。(2)岩手平泉三輪神社石造僧形像を調査し、十二世紀前半に遡る石像の古例であることを確認した。(3)群馬県下の諸像を調査した。この成果は『国華』誌上に掲載予定である。(4)京都蟹満寺釈迦如来像を初めてX線撮影調査し、技法上の特色を確認した。
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Research Products
(8 results)