2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本における仏教美術の受容と特定樹種木材の流通に関する研究
Project/Area Number |
18202004
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大橋 一章 Waseda University, 文学学術院, 教授 (80120905)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田 応之 早稲田大学, 理工学術院, 名誉教授 (80087486)
李 成市 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30242374)
光谷 拓実 (独)文化財研究所奈良文化財研究所, 室長 (90099961)
片岡 直樹 新潟産業大学, 教授 (80277780)
小野 佳代 早稲田大学, 高等研究所, 助教 (60386563)
|
Keywords | 仏教美術 / 樹種 / 材質分析 / X線分析 / 年輪年代 |
Research Abstract |
本年度は、7月に韓国・嶺南大学校博物館において押督国出土遺物のX線調査を行い、9月には研究分担者・協力者それぞれが早稲田大学小野記念講堂において開催された国際シンポジウム「文化財の解析と保存への新しいアプローチIV」において口頭発表を行った。平成20年3月には平成19年度の成果報告として『奈良美術研究』第6号を刊行した。 1)韓国・嶺南大学校博物館におけるX線調査 7月にポータブル型のX線複合分析装置を韓国に持ち込み、純金製細環耳飾、金銅製鞍前輪附バックル、銀製銙(金ヘンに夸)帯(部分)、銀製太刀付属具、金銅製銀杏の5点を調査した。昨年、韓国の国立昌原文化財研究所において行った昌寧出土金製耳飾の調査結果と比較することで、韓国における文化的関係を検討した。 2)研究分担者・協力者による国際シンポジウムでの口頭発表 李成市(早稲田大学文学学術院教授)「韓国出土木簡のデジタル資料化の試み」 光谷拓実(奈良文化財研究所埋蔵文化財センター年代学研究室長)「中尊寺金色堂、経蔵および古文化財の年輪年代調査」 小野佳代(早稲田大学高等研究所助教)「茨城県養福寺の秘仏・十一面観音像のX線解析」 櫻庭裕介(早稲田大学文学学術院講師)「明代崇禎年銘貴人像のX線解析」 櫻庭氏が調査した明代崇禎年銘貴人像は、本研究課題で注目するクスノキ製の像であったことから、この分析データは特に貴重なものとなった。 3)『奈良美術研究』第6号 本年度の研究分担者・協力者による研究成果をまとめたものである。
|
Research Products
(3 results)