2009 Fiscal Year Annual Research Report
先端的医療・医学研究の実体法規制に関する包括的研究
Project/Area Number |
18203006
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
水野 紀子 Tohoku University, 大学院・法学研究科, 教授 (40114665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河上 正二 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (70152923)
早川 眞一郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科研究科, 教授 (40114615)
渡辺 達徳 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20230972)
小粥 太郎 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40247200)
米村 滋人 東北大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (40419990)
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Keywords | 医事法 / 医療倫理・生命倫理法 / 診療契約 / 生殖補助医療 / 代理母 / 親子関係法 / ヒト試料 / 臓器移植 |
Research Abstract |
本年度も、各研究分担者がそれぞれ担当する外国法研究ならびに国内法の研究対象領域に関する調査・検討を進めた。この分野の研究は急速に進行しつつあり、国内外ともに相当数の文献が新たに公刊されているため、最終年度の本年度にいたるまで、医事法文献および一般理論研究のための民事法文献を渉猟した。また、これらの文献資料の適正な理解を助けるため、先端的医療・医学研究そのものに関する医学文献についても同様にめくばりをして研究の鮮度を保つとともに、これらを利用してそれぞれの研究業績を順調に活字にしてきた。具体的には、業績一覧に記載されているように、生殖補助医療とその親子関係法、ヒト胚研究、ヒト試料の法的地位やその研究利用等について、本研究のメンバーが活字にした論文は、我が国の議論水準を代表するものである。 研究代表者が科学技術・学術審議会生命倫理・安全部会、生殖補助医療研究専門委員会、臓器提供に係る意思表示・小児からの臓器提供に関する作業班等に加わっているほか、研究分担者も各省庁において立法作業ないし政策確定作業に従事している。それらの作業にも本研究の成果を活かして、相互にフィードバックしてきた。 本研究開始初年度から最終年度の2009年度まで、医事法学の研究者・実務家・他分野の専門家を交えたワークショップを学内で開催し、有益であったが、最終年度にあたり、2009年7月25日に本研究の総括となる大規模なシンポジウムを東北大学において開催した。学術シンポジウム「新時代の医療と法の役割-ボーダーレス・グローバル化社会における医療・医学研究規制の基本思想」第1部:医療・医学研究の法制度設計論、第2部:医療・医学研究の今日的課題と法、という構成で、本研究のメンバーの他、谷内一彦(東北大学医学研究科教授)や児玉安司(弁護士、東京大学・客員教授)の両氏も報告を担当し、極めて水準の高い内容のシンポジウムとなった。
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Research Products
(45 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
水野紀子
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Journal Title
『家事・人訴事件の理論と実務』(「家庭破壊による慰謝料請求事件」)(北野俊光・梶村太市編)(民事法研究会)
Pages: 819(うち147-152執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
河上正二
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Journal Title
民法改正研究会(代表加藤雅信)『民法改正と世界の民法典』(「消費者の撤回権・考」)(信山社)
Pages: 655(うち213-219執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
渡辺達徳
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Journal Title
民法改正研究会(代表加藤雅信)『民法改正と世界の民法典』(「債務不履行による損害賠償と過失原理」(訳)/「債務不履行による損害賠償と過失原理」)(信山社)
Pages: 655(うち241-277執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
渡辺達徳
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Journal Title
『瑕疵担保責任と債務不履行責任』(「ドイツ民法における売主の瑕疵責任」)(野澤正充編)(日本評論社)
Pages: 198(うち65-81執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
渡辺達徳
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Journal Title
『改正特商法・割販法対応実践消費者相談』(「行政取締規定の民事効果」)(河上正二編)(商事法務)
Pages: 307(うち222-233執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
渡辺達徳
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Journal Title
『Law Practice民法II債権編』(「履行不能と損害賠償の範囲」「解除と原状回復・損害賠償」)(千葉恵美子・潮見佳男・片山直也編)(商事法務)
Pages: 285(うち45-56執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
小粥太郎
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Journal Title
『民事法学への挑戦と新たな構築』(「鈴木禄弥著『物権法講義』について」)(太田知行・荒川重勝・生態長幸編)(創文社)
Pages: 1190(うち187-212執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
米村滋人
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Journal Title
論点体系判例民法第7巻(不法行為I)(能見善久・加藤新太郎編)(第一法規)
Pages: 356(うち193-235執筆)
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[Journal Article]2009
Author(s)
米村滋人
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Journal Title
『ヒト由来試料の研究利用』(「生体試料の研究目的利用における私法上の諸問題」)(町野朔・辰井聡子編)(上智大学出版会)
Pages: 223(うち80-109執筆)
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