2006 Fiscal Year Annual Research Report
政治変動と日本人の意志決定のメカニズム-心理学・経済学実験と全国世論調査の統合-
Project/Area Number |
18203008
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田中 愛治 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40188280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西澤 由隆 同志社大学, 法学部, 教授 (40218152)
河野 勝 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70306489)
清水 和巳 早稲田大学, 政治経済学術院, 準教授 (20308133)
栗山 浩一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (50261334)
渡部 幹 京都大学, 人間環境研究科, 助手 (40241286)
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Keywords | CAPI調査 / 世論調査 / 政治経済学実験 / 政治行動論 / 政治変動 |
Research Abstract |
平成18年度は、まず(1)大きな政治変動を引き起こす一般の有権者の心理的メカニズムに関するモデルを検討する研究活動から始め、次に(2)そのモデルに基づいた政治経済心理学実験を準備し、実験室におけるプレ(パイロット)実験を行うことに務めた。更に(3)、その実験室における政治経済心理学実験の要素をCAPI(ノートPCによる面接調査)方式の世論調査に導入できるように準備をすることに務めた。 平成18年5月から本研究の進め方にについて具体的な計画を練り始め、実質的な研究活動を第1回研究会(7月26日)以降に開始した。まず3年度間の計画を練り、(1)大きな政治変動が起きるメカニズムの理論モデルの検討に入った。第2回研究会(10月6-7日)にはヒアリングを行い助言を得るために今井耕介氏(Princeton大学)を招聘し、同時に理論班、実験班、世論調査班に分け、具体的な研究活動を各班ごとに開始した。第3回研究会(12月15-16日)には堀内勇作氏(Australia国立大学)を招聘し、同時にDave Howell氏(Michigan大学)と同志社(関西の研究分担者が参加)とをインターネット会議で中継して行った。この間に班ごとの会合は頻繁に開いて、活発な研究活動を行ってきた。 CAPI調査に用いるノートPCの競合入札を9月から行い、10月に機種(FMV-MG50RD)を決定、11月に70台購入した。平成19年1月迄にはCAPI用にPC上の調査票のプログラムを作成した。それを用いて、PC10台により回答者100名にCAPIパイロット調査を実施し、CAPIが実際に可能であることを確認した。また理論班と実験班の共同作業により、政治変動のメカニズムに関する説明モデルを実験プログラムにし、3月16-17日にプレ実験を行った。この実験プログラムをCAPI調査において実施する計画は順調に進んでいる。
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Research Products
(5 results)