2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユーラシア秩序の新形成:中国・ロシアとその隣接地域の相互作用
Project/Area Number |
18203009
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩下 明裕 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇山 智彦 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (40281852)
荒井 幸康 北海道大学, スラブ研究センター, 学術研究員 (80419209)
石井 明 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (10012460)
田村 慶子 北九州市立大学, 法学部, 教授 (90197575)
前田 弘毅 北海道大学, スラブ研究センター, 講師 (90374701)
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Keywords | 国境政治 / 北方領土 / ユーラシア / 中ロ関係 |
Research Abstract |
本研究は、主として旧ソ連空間を意味するユーラシアが隣接するアジア地域と国境を軸に相互依存を深め、新しい地域空間を形成し始めているのではないかとする仮説を総合的に検証する。初年度は、国境政治に関する仮モデルを構築する作業を行い、これについては日本比較政治学会で報告し、関連する理論的研究をより深めていく足場を得た。またユーラシア各地域の具体的な経験や知見を集める作業としては、2006年7月、スラブ研究センターにて21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」との共催で、米国、ハンガリー、ロシア、ウクライナ、中国、韓国、インド、パキスタン、ウズベキスタンから専門家を招請し、「スラブ・ユーラシアへの視線」というテーマでシンポジウムを開催した。20本近いペーパーはいずれも本研究に貢献するとともに、このシンポジウムで得た世界的ネットワークは今後の研究遂行のための大きな支えとなった。日本の研究者を糾合するものとしては、ユーラシア国境に関する比較研究の一般書を本研究の最初の成果として刊行した。なお、代表者(岩下明裕)は、中ロ及び日ロの国境問題比較分析の成果(『北方領土問題』中公新書)について、第6回大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)を受賞した。
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Research Products
(9 results)