2009 Fiscal Year Annual Research Report
ユーラシア秩序の新形成:中国・ロシアとその隣接地域の相互作用
Project/Area Number |
18203009
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩下 明裕 Hokkaido University, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇山 智彦 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (40281852)
荒井 幸康 北海道大学, スラブ研究センター, 共同研究員 (80419209)
石井 明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 名誉教授 (10012460)
金 成浩 琉球大学, 法文学部, 准教授 (60325826)
田村 慶子 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (90197575)
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Keywords | 国境 / ユーラシア / 地域秩序 / 沖縄 / 海域と安全保障 / 中露関係 / 日米同盟 |
Research Abstract |
最終年度にあたる平成21年度は、これまでの研究成果を日本の抱える諸問題にどのような応用しうるか、そして本研究の成果の内外をどのように発信するかをテーマとして、実績を積み重ねてきた。ユーラシナにかかわる成果に関しては、まず新学術領域研究「ユーラシア地域大国の比較研究」の支援により、インド(カシミール)、パキスタン(ペシャワル)・アフガニスタン(カーブル)の研究者を招請し、7月に中央ユーラシアをめぐる国境問題についてのセッションを組織した(コーディネーターは吉田修)。さらにグローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成:スラブ・ユーラシアと世界」の支援による12月のセッションで、中口国境研究の成果を世界のボーダースタディーズの専門家たち(Association for Borderlands Studies・International Boundary Research Unit)に共有させた。ユーラシア秩序の新形成における日本にかかわる研究成果として、岩下明裕編『日本の国境:いかにこの呪縛を解くのか』(北海道大学出版会)を刊行した。グローバルCOEプログラムとの共催により、組織した12月の根室での国境自治体サミット(根室市・対馬市・与那国町・小笠原村)会議では、執筆者全員が参加するかたちで、根室市民の前でブックトークを行った(岩下明裕・荒井幸康・金成浩・田村慶子・宇山智彦が参加)。また1月にはユーラシアの境界研究の成果を海域・島嶼研究と共有すべく、金成浩の主催により琉球大学でフォーラムを実施した(岩下明裕・石井明・前田弘毅・荒井幸康・田村慶子が報告及びコメント)。
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Research Products
(28 results)