2006 Fiscal Year Annual Research Report
病気・障害・ストレスへの積極的対処と人生再構築に焦点化した健康社会学的研究
Project/Area Number |
18203028
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山崎 喜比古 東京大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (10174666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江川 緑 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (40251615)
中山 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50222170)
井上 洋士 三重県立看護大学, 看護学部, 助教授 (60375623)
坂野 純子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 講師 (70321677)
清水 準一 首都大学東京, 健康福祉学部, 助教授 (40381462)
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Keywords | ライフ(生存・生活・人生) / 健康・病気・傷害 / スティグマ・まなざし / 積極的対処 / 人生再構築 / ストレス対処能力 / ストレス関連成長 / ホープ(希望) |
Research Abstract |
本研究では、病気・障害・ストレスに由来する様々な苦痛や困難に対処し、健康およびQOLの維持・回復とライフの再構築を図っていく過程、並びに、その成否を左右する対処能力や対処資源、支援環境について実証的包括的に把握解明することを目的として、初年度には、すでに得られている調査データの分析または2次分析を行うとともに、新たに幾つかの調査を実施した。 調査データの分析・2次分析は、(1)薬害HIV感染被害者生存患者のライフとその再構築に関わる要因、(2)薬害HIV感染患者の最近7年間における健康・生活面の変化とその要因、(3)侵襲的人工呼吸器を装着した在宅ALS(筋側索硬化症)患者における苦痛・困難とそれへの対処並びにホープとの関連、(4)一般住民におけるホープとその関連要因、(5)関節リウマチを持つ日米男女におけるベネフィットファインディング、メンタルヘルスと社会関係、セルフケアとの関連、(6)主観的健康管理能力(PHCS)と杜会経済的地位との関連性、(7)口唇口蓋裂患者におけるライフの肯定に至るプロセスとその要因、(8)新卒新入社員のメンタルヘルスに就職前準備因子と社内サポートネットワークが及ぼす影響、(9)ストレス・危機対処能力SOCとその関連要因の都鄙間比較、(10)東大健康社会学版SOC3項目尺度の開発、について行った。 新たな調査は、(1)SOCと従来型心理社会的健康資源間の関連並びにその都鄙間比較、(2)子どものSOC(CSOC)とその関連要因の日中台間比較、(3)クリニクラウン(臨床道化師)が入院がん患児の心理社会面に与える影響、(4)難病をもつ人々における新しい就業支援とキャリア再構築のプロセス、(5)日本人における精神障害(者)へのスティグマと「まなざし」の構造、(6)乳がんマンモグラフィ検診への参加意図と選好、(7)看護師が患者との対人関係において困難を感じる事態とその対処方略、(8)民間航空機客室乗務員の救命経験と教育及びサポートニーズ、(9)海外勤務後の離・転職者のライフ及びジョブストレスマネジメントと人生再構築、について行った。
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Research Products
(9 results)