2006 Fiscal Year Annual Research Report
技術・工業教育の教員養成プログラムの評価システムと学生の能力実態に関する国際比較
Project/Area Number |
18203037
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
田中 喜美 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00115247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上里 正男 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (80193788)
角 和博 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (80145177)
横山 悦生 名古屋大学, 大学院教育発達科学研究科, 助教授 (40210629)
横尾 恒隆 岩手大学, 教育学部, 助教授 (30220544)
佐々木 英一 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30125471)
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Keywords | 教育学 / 教員養成 / 技術教育 / 工業教育 / 教育評価 |
Research Abstract |
(1)本研究プロジェクトの研究目的は、フランス、アメリカ合衆国、スウェーデン、ドイツ、韓国、日本の6ヵ国を対称に、各国における技術・工業教育の教員養成プログラムを評価するシステムの制度と運用の実態について調査し、その主要な特徴と課題を明らかにすることである。 (2)初年度にあたる今年度は、各国を調査する具体的な方法と段取りを協議し、本プロジェクト4年間の計画の概要を協議し、確認した。また、以下の3ヵ国の現地調査および各国の海外共同研究者との打合せを行った。 (3)アメリカ合衆国に関し東ミシガン大学のフィリップ・カードン博士を現地に訪ね協議した。(1)同国の大学評価システムである認証性が本プロジエクトの対称として考えられること、(2)技術教育の教員養成プログラムの認証基準が新たに設けられ、今年度から新基準に基づく認証手続きが始められていること、(3)東ミシガン大学技術教育部門が、目下、そのための資料を準備していること、(4)この過程を公開してもよいこと等がわかり、これを中心に検討することになった。 (3)フランスに関し、エックス・マルセイユ教員養成大学院(IUFM)のジャック・ジュネステ博士を現地に訪ね、協議した。(1)IUFMが大学の所管になったこと、(2)IUFMの第2学年に進む際の国家試験が事実上の評価システムとして機能しており、技術・工業教育も該当すること、(3)同大学のカリキュラム等の詳細を検討することは可能なこと、(4)従来の職業訓練指導員養成を担当していた部門もIUFMに統合されたことをめぐっては関係者の間で見解が分かれること等がわかり、とくに(4)との関わりで、他のIUFMも現地調査すべきとなった。 (4)スウェーデンに関し、ストックホルム教育大学のスベン・ハルトマン博士を現地に訪ね、協議した。(1)同国の職業教育は総合性高校が基本であり、制度の類型ではアメリカ型に近いか検討する必要がある、(2)普通教育としての技術教育への国家関与は1877年からだが、職業教育は1918年からであった、(3)これらの教員養i成に関しては研究の蓄積が薄く、慎重に対象を絞る必要がある、(4)2006年秋の保守党への政権交代により、1960年代に戻そうとする動きが顕著であり、今後の見通しは不透明である等がわかった。
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Research Products
(2 results)