2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18206028
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
三谷 康範 Kyushu Institute of Technology, 工学部, 教授 (10192759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 政幸 九州工業大学, 工学部 (90398115)
佐伯 修 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20252596)
北條 昌秀 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究蔀, 准教授 (10314840)
鵜飼 裕之 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40135405)
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Keywords | 位相同期計測 / GPS / 自律分散 / 電力系統 / 状態監視 / 安定度 |
Research Abstract |
平成19年度においては、継続的なデータ収集・電力系統動特性解析と応用技術の開発ならびに情報提供システムの構築を進めた。4月にはタイで開催された国際会議で特別セッションを提案し、中間報告と意見交換を行った。本年度に得られた成果を以下の各項目にまとめる。 1.国内11地点の位相角同期計測装置の情報収集サーバを拡充するとともに、収集データの解析から計測・収集システムの動作状況、電圧・周波数品質評価、外乱事例や電力動揺観測事例の抽出、などの運用実績をまとめた。 2.タイ・シンガポールに加えて新たにマレーシアにおける計測を開始し、東南アジア国際連系系統における監視システムの拡充を実施した。タイ・マレーシア間の直流連系、マレーシア・シンガポール間の交流連系の特性を確認するとともに、電力系統安定度の変化の様子を観測した。 3.広域位相角情報の応用として、電力系統の運用・監視技術の核となる状態推定手法と連系系統パラメータモデリング手法に適用した。 4.膨大な収集データベースからの有用度を考慮したデータ抽出方法を提案した。 5.高機能広域計測データ収集・検索・分析システムのプロトタイプを構築した。 6.周波数偏差と地点間位相差について時間変化を調べたところ、電力需要の変化と負荷変動についての既知の現象と類似する傾向を観測することができ、特にタイ国を対象として解析した結果、地点間の電気的距離に基づく顕著な差を見出すことができた。 7.建物内における電力潮流計測システムとして、コンセント電圧の計測から電圧降下を利用した近似演算により有効電力潮流を推定するアルゴリズムを構築した。 8.位相計測結果から推定した電力動揺モデルに基づく電力系統安定化制御系設計手法を提案し、超電導エネルギー貯蔵装置を利用した安定化制御系の設計問題に適用して、その有効性について検討した。
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Research Products
(38 results)