2009 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
18206028
|
|---|
| Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
|---|
Principal Investigator |
三谷 康範 Kyushu Institute of Technology, 大学院・工学研究院, 教授 (10192759)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 政幸 九州工業大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (90398115)
佐伯 修 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20252596)
北條 昌秀 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (10314840)
鵜飼 裕之 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40135405)
|
|---|
| Keywords | 位相同期計測 / GPS / 自律分散 / 電力系統 / 状態監視 / 安定度 / 国際情報交換 / タイ:マレーシア:シンガポール |
|---|
| Research Abstract |
自律分散小型の電力系統動特性監視システムの構築、実システムを対象とした具体的な計測・演算機能の構築、電力品質の監視など応用技術の開発を目指すと共に情報発信機能を開発し、同時に自然エネルギーや自家用発電機を含む地域電力系統への監視技術の適用をはかることを目的に研究を行った。以下に概要をまとめる。
・ 西日本60Hz系統の長周期動揺特性を観測することに加えて、東日本50Hz系統と直流で連絡された北海道の位相を計測し系統動特性を解析した。その結果、直流送電による交流系統周波数制御の特性を明らかにして、それに基づいて簡略モデルを構築した。
・ マレーシアに設置した位相計測装置を用いてシンガポールとの国際連系の系統動揺解析を行った。西日本60Hz系統と比較してより低周波の安定度の悪い電力動揺特性の時間的推移の把握に成功した。
・ 2地点間の系統動特性解析結果を応用し、位相と電圧を用いたPSSによる電力系統安定化制御系設計法を確立した。
・ 直列接続方式パワーエレクトロニクス機器による電力動揺線形化制御に対し、位相情報を直接適用した設計法を構築した。
・ 電力系統に発生した大擾乱を検知して、それらの擾乱後の系統動特性を監視する方法としてイベントトリガ型監視を構築した。その結果に基づき、系統擾乱に関する情報提供システムを構築した。
・ 広域連系電力システムの動態安定度や電力相差角曲線の特性評価など各種系統安定性の評価方法を確立した。
・ 長期間にわたる大量の広域計測データを整理保存するサーバを構築し,大量の収集データから必要なデータの検索・必要な分析を支援するシステムを高機能化し、結果を可視化した。
・ 需要家系統内の多地点電圧計測による電力潮流の分布を計測監視するシステムを構築した。
・ 周波数偏差-位相差平面に状態遷移をオンライン表示し、多数の分散形電源やマイクログリッドを運用することで、電力系統の周波数制御に貢献する方法を見出した。
|
