2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18207001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 晴彦 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (40183933)
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Keywords | LINE / 転移因子 / 転移機構 / 部位特異性 / 利己的遺伝子 |
Research Abstract |
1、レトロトランスポゾンRNP構造ユニットの同定 バキュロウィルスに組み込んだHisタグ付きSART1を細胞内で発現させ、精製したRNPをdensity gradient超遠心法で分離した。その結果、ORF1タンパク質単独でも少なくとも7量体以上の多量体を形成することが判明した。 2、ORF1内部にある4箇所の転移必須領域の機能の同定(I)テロメア結合ドメインの解析 テロメア特異的SART1ORF1の中央部のテロメア移行シグナルの詳細を調べるために、ORF1の各領域にGFPを融合させたコンストラクトを複数作成し、核内でドット状に局在化させる責任領域を318から447の間に絞り込んだ。さらにHAタグをつけたコンストラクトによる細胞局在とTTAGGによるFISH解析の結果から、これらのドットとテロメア領域が一致する、もしくは近い距離にあるシグナルが多数みられた。この結果はORF1内部の同責任領域がテロメアへの局在化を制御している可能性が示唆された。一方、ヒト細胞で同様の解析を行ったところ、核小体へのシグナルの移行が観察され、ORF1内部には核小体移行シグナルも含まれている可能性が見出された。 3、ORF1内部にある4箇所の転移必須領域の機能の同定(II)ORF1-ORF1,ORF1-ORF2相互作用領域の解析 免疫沈降法による相互作用の検定から、ORF1p同士の相互作用にはC末端領域の555-567アミノ酸領域が必須であることが確認された。また、ORF1とORF2の相互作用にもORF1のドメイン構造が関わっており、285-567のアミノ酸配列が必須であることが判明した。さらに、mRNAの取り込みにはORF1のC末領域にあるzinc knuckle構造が必須であることが示された。
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[Journal Article] In vivo gene transfer into the honeybee using a nucleopolyhedrovirus vector.2007
Author(s)
Ando, T., Fujiyuki, T., Kawashima, T., Morioka, M., Kubo, T. and Fujiwara, H.
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Comm. 352
Pages: 335-340
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