2006 Fiscal Year Annual Research Report
南米パタゴニア氷原における氷河変動のメカニズムの解明と完新世古環境の復元
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18251002
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安仁屋 政武 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (10111361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 浩之 北見工業大学, 工学部, 教授 (00213562)
青木 賢人 金沢大学, 文学部, 助教授 (30345649)
堀 和明 名城大学, 理工学部, 講師 (70373074)
内藤 望 広島工業大学, 環境学部, 講師 (90368762)
松元 高峰 北海道大学, 大学院理学院自然史科学部門, 博士研究員 (20374209)
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Keywords | パタゴニア / 完新世 / 古環境 / 北パタゴニア氷原 / 氷河変動 / ペリート・モレーノ氷河 / エクスプロラドーレス氷河 |
Research Abstract |
初年度は南北パタゴニア氷原の氷河を対象として、大きく2地域に分かれて調査した。チリ・北パタゴニア氷原では3班に分れ、一班はバケール川の流域の環境変動を明らかにする目的で、冬期にバケール川河口部,アイセン川河口部のジェネラルサベイを行い,バケール川河口部に調査地を設定した.夏期の調査では,バケール川河口部のCareta Tortelにおいて深層ボーリングの準備として,ハンドオーガーでFjord-Head Deltaの表層堆積物の採取を行い,年代測定試料の採取を行った.2班はエクスプロラドーレス氷河とその周辺を対象として、8月に氷河周辺に設置した気象・水文観測ステーションのメンテナンスとデータ回収を実施した。2006年12月〜2007年1月にかけては氷河消耗域の2地点において熱収支観測を実施したほか、氷河周辺の気象・水文観測ステーションのメンテナンスとデータ回収を実施した。さらに、北パタゴニア氷原周辺地域の蒸発散量分布を知るために、バルマセーダ南方のLaguna Chiguayに雨量計を、エクスプロラドーレス氷河西側の小河川に水位計を新たに設置して観測を開始した。バケール川の土砂流出量を推定するために、DGAのNadis流量観測所に濁度計を設置した。3班は2007年3月に北氷原の溢流氷河の空撮とエクスプロラドーレス氷河の垂直写真撮影を行なった。 アルゼンチン・パタゴニア南氷原のペリート・モレーノ氷河にて、2007年1月に3週間の氷河観測を行なった。氷河中流部の表面高度の測量をおこない、5地点のディファレンシャルGPS観測点を利用したストレイングリッドを設定して再測定した。氷河流動の日変化、季節変化および年間流動量を求めるため、小型自記GPSを氷河上に5つ設置した。またカービングフロント付近の氷河ブロックの移動追跡をおこない、氷河流動の短期変動を観測した。融解観測、氷河湖水位観測および波による崩壊モニターの他、氷河脇山腹における長期写真記録計および温度計測のロガー設置などをおこなった。
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