2007 Fiscal Year Annual Research Report
長期的津波監視の維持を重視した総合的津波防災戦略モデルの提案と発展途上国への導入
Project/Area Number |
18254002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
目黒 公郎 The University of Tokyo, 生産技術研究所, 教授 (40222343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越村 俊一 東北大学, 工学系研究科, 准教授 (50360847)
高島 正典 富士常葉大学, 環境学部, 准教授 (60424909)
近藤 伸也 東京大学, 人と防災未来センター, 主任研究員 (50426532)
村尾 修 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (70292753)
庄司 学 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (60282836)
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Keywords | 津波 / 津波警報システム / 多目的海洋観測ブイ / 避難シミュレーション / スマトラ沖地震津波 |
Research Abstract |
前回の実験の結果を踏まえ、RTK-GPSユニットを搭載した試作機2号機を作成し、再び平塚実験場・波浪観測塔付近で運用実験を行った。傾斜測定機能と通信機能を持つGPSユニットを用いることで、波によるブイの姿勢の動揺の中でも、リアルタイムで潮位のモニタリングが可能であることを確認できた。また、このようなシステムを、地元漁業者が設置可能な小型のブイでも実現可能であることを示した。設置時のGPS信号受信アンテナ、通信BOXの保護の方法を今後検討していく必要がある。 また、リゾートホテルの日常的な海洋観測ニーズの調査を行った。その結果、災害時、及びマリンレジャー等において海洋観測情報の利用ニーズがあることが分かった。また、既存のブイの性能調査として、気象庁及び各都道府県の漁業関係組織が運用しているブイの性能を調査しデータベース化した。この結果は、今後多目的ブイを設計する際に活用できると考えられる。 本研究で提案する多目的ブイシステムは、ブイによるリアルタイム潮位観測で観測された津波の情報を、ネットワーク化されている他の地域と情報共有し、その情報をもとに津波警報を発することで津波到達までのリードタイムを稼ぎ、その間に避難を行うというものである。ブイの運用戦略の検証は、発生する可能性のある津波を出来る限り網羅的に考慮したシミュレーションに基づいて行った。本検討では、インド洋における外洋を伝播する津波を対象とした。そして、インド洋沿岸の効果的な津波観測点を抽出した。また、各地域の減災効果を定量化し、多目的ブイシステムの津波対策としての有効性を示した。
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