2006 Fiscal Year Annual Research Report
大規模数値計算向けリコンフィギャラブルプロセッサの研究
Project/Area Number |
18300016
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
弘中 哲夫 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (10253486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 一哉 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (80382373)
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Keywords | 計算機アーキテクチャ / リコンフィギャラブル / 高精度数値計算 / 高精度整数演算器 / 高精度浮動小数点演算器 / メモリボトルネック / 演算器間ネットワーク / デジットシリアル演算器 |
Research Abstract |
平成18年度では(1)デジットシリアル整数演算器の研究開発,(2)デジットシリアル浮動小数点演算器の研究開発,(3)FPGAインプリメンテーションにおけるパラレル演算器とデジットシリアル演算器の性能比較,(4)アプリケーションによるデジットシリアル演算器の性能評価研究の4つを行い,次のような成果を得た. まず(1)に対しては,デジットシリアル整数演算器のレイアウト設計を日立0.18um CMOSテクノロジを用いて行うことで加減算,乗算の動作周波数と面積の評価を行った.しかし,除算に関しては方式設計を行うにとどまった. (2)については,浮動小数点加減演算器をいくつかの方式を用いて設計し,最適な設計方法に関する評価検討を行い,加減算と乗算を行うディジットシリアル浮動小数点演算器を完成させた. (3)に対しては,実際に(1)(2)で設計した整数,浮動小数点ディジットシリアル演算器をFPGA上にマッピングし性能評価を行い,(1),(2)の演算器をFPGA向けにさらなる改良の検討評価を行った.その結果,当初演算器を構成する各ステージの構成要素のクリティカルパスが非常に小さい(十数ゲート)ことから論理合成CADが評価検討実験に与える影響は小さいと考えていた予測が間違っていることがわかり,使用する論理合成CADの性能や使い方について更なる検討が必要であることが明確になった. (4)に対しては当初計画では,特別なCADを使用することなくアプリケーションを構築する予定であった.しかしながら,(1)(2)で演算器の改良を行う度にタイミングが変化するため,毎回アプリケーションの再設計が必要であることがわかった.そこで,ソリトンシステムズ社の協力を得てeXCiteに開発演算器を組み込み,Cベース設計によるデジットシリアル演算器のアプリケーション設計開発環境の構築研究を行った.
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Research Products
(4 results)