2006 Fiscal Year Annual Research Report
計算論的メカニズムデザインに基づくe-ビジネス支援機構の設計と実装
Project/Area Number |
18300049
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 孝行 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教授 (50333555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大囿 忠親 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教授 (90324475)
横尾 真 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 教授 (20380678)
岩崎 敦 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助手 (30380679)
松原 繁夫 京都大学, 大学院情報学研究科, 助教授 (80396118)
福田 直樹 静岡大学, 情報学部, 助手 (30345805)
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Keywords | マルチエージェントシステム / 計算論的メカニズムデザイン / オークション / 相互依存価値 / 大規模組合せオークション / 高速近似勝者決定アルゴリズム / 広告マッチングアルゴリズム / e-ビジネス |
Research Abstract |
ネットワークのブロードバンド化により、インターネット上の商取引が爆発的に普及している.インターネット上の商取引を含めて、計算機ネットワークを用いて効果的に行われるビジネスをe-ビジネスと呼ぶ.広告、マーケティング、セールスを含めたビジネス活動の主な部分が、インターネット上で行われている.インターネット上でeビジネスの活動の大部分が行われることによって、以下のような課題があることが分かっている. 1.極めてダイナミックかつ極めて広範囲なビジネス支援.2.詐欺や談合の発見と防止.3.計算論的メカニズムデザインに基づく全く新しいビジネスプロセスの開拓.以上の3つの課題に対して,本研究では,ゲーム理論をツールとして用いることによって,各課題に関するe-ビジネス支援モデルを実現する. 具体的には以下の3つを研究目的とする. 【研究目的1】Web上のインタラクティブなeビジネス支援システムの実装. 【研究目的2】ゲーム理論に基づく詐欺や談合を防止するためのeビジネスモデルの理論設計. 【研究目的3】eビジネスメカニズムとシステムの有効性の実証実験 平成18年度は,主に【研究目的1】及び【研究目的2】を実施した.研究目的1では大規模でダイナミックで高速な広告のマッチングシステムの試作を目標とした.本広告マッチングシステムの基本技術となる,極めて大規模な組合せオークションにおける高速な勝者決定アルゴリズムを構築することに成功し,論文として発表した.具体的な広告マッチングシステムは,本オークション機構を用いて,来年度以降に実現する.【研究目的2】に関しては,詐欺や談合を防止するためのeビジネスモデルとして,財の質を考慮したオークション,および,価値が相互に依存する場合のオークションの理論的な設計を行い,各種国際会議,論文誌等で発表し,高い評価を得ている.
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