2007 Fiscal Year Annual Research Report
階層的多構造計算モデル(HIMS)による物1流最適計算システムの構に関する研究
Project/Area Number |
18300077
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
廣田 薫 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (50130943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
董 芳艶 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (30432024)
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Keywords | 物流 / 最適化 / 配送計画 / 計算知能 / ファジィ |
Research Abstract |
本研究では、階層的多構造計算モデルHIMS (Hierarchical Multiplex Structure)による物流最適計算システムを構築し、ユーザに厳しい要求を満足しつつ、配送側の利益を量大化し、さらにリアルタイムに変動する配送環境にも柔軟に対応できるサービスの実現を目的とする。平成19年度では、提案システムを実現するため、(1)インターネット上で稼働できるシステムの全体設計を機能毎に独立するよう再構築している。すなわち、配車配送計画問題の(準)最適解を求めるための計算機能・リアルタイム変動する配送環境(ユーザ数の変動または渋滞によるルート変更、配送時間優先など)に対応する機能を独立に設計している。これにより、問題の定式化が簡潔になるにもかかわらず、今後他の拡張問題への適応も容易になる。さらに、並列計算のメリットを最大発揮することを期待できる。(2)デジタル地図情報ソフトウェアと本提案システムとのリンクを行っている。提案システムが実際の地図情報を利用し稼働していることにより、従来の固定道路情報データベースに依存せず、道路状況・天候状況などのリアルタイム変動情報に対応できるため、動的な最適ルート、最短配送時間などの計算ができる。したがって、日本の配送業者のみではなく海外に応用することも期待できる(3)サーバーをインターネット上に公開する仕組みを試みしている。その成果として、6th International Conference on Information and Management Sciences (IMS2007/7, Lhasa, China)国際会議にて論文発表および全体講演をし、8th International Symposium on Advanced Intelligent Systems (ISIS2007/9, Sokcho, Korea)国際会議にて論文発表(ベストセッション発表章受章)し、第23回ファジィシステムシンポジウム(日本知能情報ファジィ学会、FSS2007/9,名古屋名城大学)にて論文を発表している。 次年度では、提案システムがどの程度実運用可能なのかの検証を行い、海外におけるインターネット、デジタル地図などを用いて、本提案システムを応用する環境の妥協性を調査する。Witold Pedrycz教授(カナダ、アルバータ大学)、Laslo T. Koczy教授(ハンガリー、ブタペスト工業経済大学)など有名な教授にコンタクトをとり、本提案システムに対し海外からインターネットを介して評価・分析・建設的な意見をもらう。階層的多構造計算モデル(HIMS)による物流最適計算システムの構築に関する研究」の成果を総まとめしながら、物流メーカへの実用を目指す。
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Research Products
(7 results)