2008 Fiscal Year Annual Research Report
Snake photonによる生体透視イメージングの実現と応用
Project/Area Number |
18300145
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
清水 孝一 Hokkaido University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30125322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 祐次 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (50261582)
清水 力 北海道大学, 病院, 講師 (00292029)
北間 正崇 北海道工業大学, 工学部, 准教授 (50285516)
下岡 聡行 埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (50196549)
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Keywords | snake photon / 近軸散乱光 / 近赤外光 / 光散乱 / 生体透視 / 光CT / 光拡散 / 時間分解解析 |
Research Abstract |
生体組織の強い前方散乱性から、前方散乱を繰り返しつつ入射光軸に沿って生体組織を透過してくる成分(snake photon)が考えられる。本研究は、未知の点の多いsnake photonに対し、その基礎的な特性を明らかにするとともに、生体機能透視イメージングへの応用ひいては光CT実現の可能性を拓くことを目的とする。最終年度である本年度は、これまで行ってきた基礎実験やシステム各部開発等の結果を元に、計測システム入の統合、動物実験や人体への適用等を行った。 1. 計測システムへの統合 : 前年度までに開発したハードウェアとソフトウェアを合わせ、計測システムとして統合した。 2. ファントムイメージング : 前年度開発したモデルファントムを用い、透視イメージングおよびCTイメージングを行った。内部構造既知のイメージング結果より、開発したシステムの基本性能を明らかにするとともに、必要に応じ改良を加えた。 3. 動物実験 : トリササミ肉、牛肉などの肉片を用い、イメージング実験を行った。その結果、厚さ15-40mmの生体組織における血管像のイメージングを行い得ることを実証した。 4. 人体光透視の試み : 指や手掌部などの静脈像を対象に、snake photonによる透視イメージングのヒトへの適用を試みた。その結果、従来極めて困難とされてきた体内血管も、ほぼ良好なコントラストでとらえ得ることが明らかとなった。 5. 研究成果の発表 : 国際学術誌(Applied Optics2件、Optics Express1件)および国際会議(invited talk2件を含め4件)において、本研究の成果を報告した。
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Research Products
(25 results)