2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18300240
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
諸岡 晴美 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (40200464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 潔和 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (40023634)
鳥海 清司 富山大学, 人間発達科学部, 助教授 (60227676)
諸岡 英雄 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (40021175)
眞鍋 郁代 倉敷市立短期大学, 服飾美術学科, 助手 (60369775)
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Keywords | 高齢者 / 感性 / 健康 / 快適性 / 繊維製品 / 生活支援 / 高弾性靴下 / 女性用ファンデーション |
Research Abstract |
本研究は、筋機能低下、代謝低下、皮膚組織の劣化などの機能低下を伴う高齢者にやさしい生活用繊維製品の開発と高齢者の生活支援および生活の質の向上に貢献することを目的として研究を行っている。 本年度得られた研究成果は以下の通りである。各研究テーマは、カッコ内の研究責任者のもと各々の専門性を活かし、相互に協力体制をとりながら実施している。 1.肌にやさしい高齢者用ブラジャーの開発(諸岡晴美) 女性用ファンデーション用素材としては、一般的に化学繊維が使われることが多い。そこで、肌にやさしい繊維としてシルク布を全面に裏打ちしたブラジャーを試作して、その効果を検証した。 2.鮭DNA加工布の皮膚の粘弾性、角層水分量、経表皮水分蒸散量に及ぼす影響(諸岡晴美) 廃棄物であった鮭の白子から抽出したDNAを用いた加工布の皮膚性状への有用性を検討した。 3.シリンダー方式による弾性靴下類のための衣服圧測定装置の開発(諸岡晴美) 用途に応じた適切な圧設計を可能にするために、高弾性靴下・タイツの圧力を製造現場で迅速に計測できるシステムを開発した。 4.浴用タオルの洗浄性と摩擦による皮膚への影響(眞鍋郁代・諸岡英雄) 皮膚への摩擦が、擦傷の引き金となる浴用タオルの使用感、洗浄効果、皮膚への影響を解析した。 5.高齢者への運動支援と運動補助具としての衣服に関する研究(北村潔和) 6.上肢肘関節伸展動作の筋疲労を軽減するためのテーピング効果(鳥海清司) 高齢者用の肘関節伸展動作の補助機能をもつウェアを筋電位測定から明らかにした。 7.ジョギング・ウォーキング用スポーツシャツの通気性コントロールのための抜蝕加工(諸岡晴美) 発汗量、皮膚温、衣服内温湿度、口腔温、心拍数等の生理量測定から温熱的負荷をできるだけ抑制するための効果的な抜蝕方法について明らかにした。 8.脳波解析による香りのセラピー効果に関する研究(諸岡晴美) 脳波の感性解析から数種の香りを用いたセラピー効果について明らかにした。
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Research Products
(8 results)