2008 Fiscal Year Annual Research Report
マルチトレーサーデータセットと海洋大循環モデルの結合による海洋物質循環変動の研究
Project/Area Number |
18310017
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
廣瀬 勝己 Japan, Meteorological Research Institute, 地球化学研究部, 部長 (70343895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 道夫 気象庁気象研究所, 地球化学研究部, 主任研究官 (80343896)
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Keywords | 環境組成標準 / 標準溶液 / 環境化学 / 物質循環 / 環境分析 / 全炭酸 / 栄養塩 / 海水 |
Research Abstract |
本研究の主目的である、マルチトレーサーデータベースを完成させることができた。データベースは、CD等の電子媒体で研究者に提供される。 平成19年度に決定した論文集(Progress in Oceanography SHOTS特集号)の内容にしたがい、分担して論文の執筆を行うとともに、査読プロセスを開始した。本報告時点で出版にはいたっていないが、太平洋、大西洋、インド洋での^<137>Csや放射性炭素、有機配位子等に関する約10編の論文が査読中である。 インド洋BEAGLE航海で採取した粒子状物質について、含まれる配位子濃度を測定した。その結果、インド洋の測点について100mから1000mの深さまでの粒子状配位子の鉛直分布を求めることができた。インド洋は南太平洋の中緯度域と異なり、深く(1000m)まで比較的高濃度の粒子状配位子が見出された。 海洋大循環モデルを使っての^<137>Csの再現の結果の検討をおこなった。1945年から2003年までの^<137>Csの海洋中分布の再現計算を実施し、約60年スケールの^<137>Csの全球海洋での輸送挙動の結果を得た。太平洋における^<137>Csインベントリーの計算結果は、観測結果の特徴と一致した。 本研究で作成したマルチトレーサーデータベースを利用して解析したところ、太平洋の多くに海域で^<239,240>Pu/^<137>Cs比が、表層から水深約1000mまで指数関数的に増加していることを見出した。
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Research Products
(5 results)