2008 Fiscal Year Annual Research Report
地震と豪雪の複合災害の被害想定および地域防災に関する研究
Project/Area Number |
18310127
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
上村 靖司 Nagaoka University of Technology, 工学部, 准教授 (70224673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 徹 千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10226855)
松沢 勝 (独)土木研究所, 寒地土木研究所・寒地道路研究グループ, 統括主任研究員 (00414201)
佐藤 篤司 (独)防災科学技術研究所, 雪氷防災研究センター, センター長 (30414410)
上石 勲 (独)防災科学技術研究センター, 任期付研究員 (60455251)
千葉 隆弘 北海道工業大学, 空間創造学部, 講師 (40423983)
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Keywords | 自然災害 / 地震 / 防災 / 防災 / シミュレーション工学 |
Research Abstract |
中越地震被災地における住民に対して実施した「地震-豪雪複合災害の被害想定アンケート」の自由記述欄の分析によって、積雪期地震の場合に避難空間の不足(特に自家用車による避難の場合)への懸念が強いことがわかったことから、新潟県における地域防災計画における避難空間の妥当性を現地調査を含めて検討した。その結果、学校校庭など想定された避難空間の9割が屋外、うち冬期に使えない空間が8割を占めていて、指定避難所では全く容量が足りないことが明らかとなった。除雪によって急遽確保した場合のシミュレーションの結果、理想的な条件で10時間連続して除雪をおこなっても半分程度の避難容量しか確保できないことが明らかになった。 積雪期地震における建物被害の想定のため、模型による振動台加震実験と個別要素法に基づくシミュレーションを行った。その結果、屋根雪が湿り雪で弱層が存在する場合は地震により屋根雪が破壊する可能性が高いこと、その破断前後の試験体応答加速度は屋根雪滑動の拘束が強いと増大すること、屋根雪が滑動し易いすべり面の場合に試験体の応答が減少すること、などが明らかになった。 積雪期に斜面上の雪に加震力が加わった時、雪崩が発生する積雪不安定度の理論的検討が継続して進められ、雪崩予防策にかかる雪圧を水平震度と積雪深の関数として表現する理論式が導かれた。積雪層シミュレーションモデルSNOWPACKによる面的雪崩危険度予測手法のモデル地域に対して適用され、地震時の雪崩誘発の危険度判定の一つの指標として有効であることが検証された。
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Research Products
(20 results)
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[Presentation] Damage, Restoration of the Snow avalanche control Structures hit by the 2004 Mid Niigata Earthquake at Niigata, Japan2008
Author(s)
I. Kamisi, H. Hirashima, S. Yamaeuchi, A. Sato, S. Inoue, T. Fujii, Y. Nishita, M. Yamamoto, S. Kamimura, et. alT. Machida, H. Watanabe, N. Hayakawa
Organizer
ICSE VI
Place of Presentation
Whistler
Year and Date
20080600
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