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2007 Fiscal Year Annual Research Report

複数の外来種がいる群集プロセスを考慮した奄美大島の森林生態系管理

Research Project

Project/Area Number 18310151
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

石田 健  The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90192484)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮下 直  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (50182019)
服部 正策  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (30134620)
山田 文雄  森林総合研究所, 関西支所, 研究調整監 (10353905)
石井 信夫  東京女子大学, 文理学部, 教授 (80385377)
Keywords生態学 / 生態系管理 / 群集プロセス / 奄美大島 / 外来種 / 固有種個体群保全 / 生物多様性
Research Abstract

奄美大島の奄美市金作原と川内長伝業に設けた調査プロットおよび、マングース生息密度の異なる4地点の計6箇所において、8月、12月、2月および5月に10m間隔で50個ずつの生け捕り罠を1週間設置し、毎朝見回りをして、クマネズミを捕獲した。捕獲と同時期同箇所に10個ずつの自動撮影カメラを1週間設置し、撮影されるクマネズミを含む動物を計数して、相対生息密度を推定した。クマネズミ捕獲個体を計数し、体長と体重を測定し、解剖して性別と脂肪の多寡等を記録した。消化管を取り出して保存し、2003年以降の未分析試料と合わせて、食性分析を始めた。金作原と川内のプロットで、開口直径50cmのバケツ10個ずつに落下した堅果と、地上に直径50cmのプロットをランダムに50個設けて落下している堅果を計数し、堅果の状態(健全、しいな、被食等)を分類した。比較のために、2種の外来種がいない加計呂麻島実久において、堅果の地上調査を同様に行った。
プロット周辺で、小動物および鳥類、イシカワガエル等のセンサスを行い、相対生息密度を推定した。
これらの結果を、環境省によるマングース駆除事業の捕獲結果、モニタリングサイト1000森林調査の1ha準コアプロットによるリタートラップ、ピットフォールトラップ、自動撮影等のデータ、宮下の指導学生の亘による博士研究の、駆除されたマングースの胃内容食性分析、小型巣箱およびセンサスによる小動物の分布と相対生息密度の比較、等の結果と比較した。
2006年秋のスダジイの堅果結実量の並作、駆除事業による金作原地域を含めた奄美大島全域でのマングースの一段の密度低化の結果、アマミノクロウサギ、アマミヤマシギ、イシカワガエル等の生息分布域と密度の回復傾向が示唆されつつある。中間捕食者の1つにあたるクマネズミは、森林内においてやや増加し、これらの結果が2007年春以降の動物群集の構造にどのような変化を与えるかを、引き続き記録する。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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