2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320044
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
黒田 彰 佛教大学, 文学部, 教授 (80178136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 昭雄 大阪大学, 名誉教授 (80022284)
三木 雅博 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (70165992)
山崎 誠 国文学研究資料館, 教授 (70094696)
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Keywords | 日本文学 / 比較文学 / 幼学書 / 孝子伝(図) / 和林格爾後漢壁画墓 / 中国美術史 / 太公家教 / 敦煌文書 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画の項目に基づき、(1)〜(5)に実績を報告する。 (1)孝子伝図資料の集成公刊 (イ)「孝子伝図集成」に向けて (1)研究成果公刊の一環として、平成18年6月17日、説話文学会大会(於佛教大学)における国際シンポジウム「孝子伝研究の現在」を、佛教大学の全面支援の下、幼学の会が主催した。米シタデル大学キース・ナップ教授、中国社会科学院趙超教授(共に本研究の研究協力者)を招聘し、黒田を加えたパネラーを依頼、三木が司会を担当し、日米中の孝子伝研究の経過及び、最新の状況を報告した(通訳を愛知文教大学陳齢助教授に依頼した)。内容は『説話文学研究』42(平成19年6月刊行予定)に掲載される。 (2)「孝子伝図集成」については、図版部分及び、「孝子伝図遺品概説」「孝子図解説」本文の日本語原稿が完成、現在英語訳、中国語訳が進行している。黒田は9月23日、仏教文学会九月例会(於京都女子大学)において、仏教孝子の目連をめぐる、「餓鬼草紙致」を研究発表した。また、黒田の『孝子伝図の研究』は、汲古書院からの公刊が決定、現在研究成果公開促進費を申請中となっている。 (ロ)内蒙古和林格爾後漢壁画墓の研究 a 和林格爾後漢壁画墓の全壁画の蒐集公刊 (3)内蒙古文物考古研究所副所長陳永志氏の全面協力の下、共同研究を正式に発足させ、平成18年5月、まず当該墓の全壁画を撮影することが出来た。次年度以降の公刊に向けて目下準備を進めている。 b 同墓中堂の孝子伝図の蒐集公刊 (4) (1)の国際シンポジウムにおいて、黒田が「漢代孝子伝攷-和林格爾後漢壁画墓について-」を発表し、その孝子伝図を初めて本格的に紹介、武氏祠の孝子伝図との関連、偽刻説に対する文学史的、美術史的価値などを報告した。その孝子伝図は、(2)及び、黒田『孝子伝図の研究』で公刊予定。 (2)「太公家教注解」の公刊 (5)五十本近い諸本の校異表データベースが完成、それに基づく校訂本文、現代語訳、注解原稿がほぼ出来上がっている。1月より四読を開始し、秋頃には公刊用原稿を完成させる予定である。
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Research Products
(6 results)