2006 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ近・現代文学における<否定性>の契機とその働き
Project/Area Number |
18320050
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
浅井 健二郎 九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (30092117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小黒 康正 九州大学, 人文科学研究院, 助教授 (10294852)
恒吉 法海 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (60033354)
杉谷 恭一 熊本大学, 文学部, 教授 (90040500)
小川 さくえ 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (80244185)
増本 浩子 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (10199713)
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Keywords | ドイツ文学 / 否定性 |
Research Abstract |
本年度は本研究の初年度にあたり、研究課題についての本質的理解を確認するとともに研究課題にかかわる基本的な問題点の共有をはかるために、研究分担者全員参加システムによる二度の研究会を開いた。研究会においては、主として、(1)<否定性>の概念をめぐる総論的な研究報告、(2)本研究の準備段階で明確になってきた三系列の研究を継承発展させる研究報告をおこない、かつ議論を重ねた。(第一回研究会:9月6日-10日、研究テーマ解題、および研究報告九本;第二回研究会:2月10日-12日、研究報告七本と特別講演一本;いずれも九州大学院人文科学研究院において。) また、本研究の問題意識をより広範囲な研究者たちと共有しあうとともに、本研究の最初の成果の一端を提示するために、本年度の日本独文学会秋季研究発表会(10月14日-15日、九州産業大学)において、本研究課題に基づくシンポジウム「ドイツ近代文学における<否定性>の契機とその働き」をおこない(浅井・小黒・田野の三名に、研究協力者である田口・安徳を加えた、計五名による)、高い評価を受けた。 以上の活動により、本研究の研究組織をひとつの有機的活動性をもつチームへと強化かつ深化させることができ、これに加えてさらに、本研究を原理論的な視点を具えたひとつの研究モデルとして、全国的な広がりをもつ研究者たちの問題地平のなかに位置づけることができた。 なお、本科研費により、上述したような研究会をもつことができたうえに、本研究のより効果的な進展に不可欠である電子機の設備、およびさまざまな書籍・視聴覚資料etc.をかなりの程度に充実させることができた。
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Research Products
(16 results)