Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 克也 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30171135)
今橋 映子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20250996)
杉田 英明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90179143)
モートン リース 東京工業大学, 外国語研究教育センター, 教授 (40361787)
劉 岸偉 東京工業大学, 外国語教育センター, 教授 (30230874)
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Research Abstract |
本研究は,近代東アミアにおける異文化受容の諸相を,その相互影響のプロセスに着目しつつ,近代日本における訳語の成立,近代的諸概念の成立に焦点をあて,調査,考察するものである。平成18年度は,まず,研究の基盤構築のために,基礎的な文献の収集に努めた。さらに,代表者である井上が,国際日本文化研究センターの共同研究「東アジアにおける知的システムの近代的再編」(平成19年から平成20年,研究代表者-鈴木貞美)に参加し,欧米,東アジア,国内各分野の研究者と交流,討議し,研究テーマのさらなる深化を追求した。平成19年11月には,モートンが第17回ニュージーランド国際学会に出席し,発表した。平成19年10月には,劉岸偉が近代東福岡ユネスコ協会創立60周年記念国際文化セミナーで,近代日本の知識人の心的構造について,比較文学比較文化の視点から分析する講演をした。代表者およきび分担者は適宜会合をもって,テーマの掘り下げに努めるとともに,最終年度の研究計画についても議論を重ねた。その過程でさらに明らかになってきたのは,東アジア文化圏における,西洋近代の用語・概念の成立過程を,比較文学比較文化の研究方法を駆使しつつ,より多角的,立体的に把握していくことの必要性である。平成20年度には,研究の集大成のひとつとして,われわれと重なり合うテーマで研究している東アジアの研究者や,欧米の日本研究者などとの共同作業を,シンポジウムやワークショップなどの形態を通じて推進していくことになる。明治日本の洋書や翻訳書の調査をまとめるための体制構築への取り組みも開始したとこきろである。
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