2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320113
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
新井 勝紘 Senshu University, 文学部, 教授 (40222707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 明 鹿児島大学, 法文学部, 準教授 (00381145)
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Keywords | 日本史 / 宗教学 / 社会学 / メディア / 軍事郵便 / 従軍日記 / 兵士 / 戦争 |
Research Abstract |
平成19年度は、1)研究視点の拡大と検討、2)現地調査の実施、3)資料収集と整理、解読、4)研究成果の積極的公開という4点を実施計画に掲げて研究を行った。1)については、平成19年5月26日・27日において研究会を開催した。初日は専修大学神田校舎に2人のゲストスピーカーを招き(野戦郵便研究家小野寺拓也氏、軍事郵便保存会メンバー大村芳弘氏)、それぞれの専門分野からみた本研究に対する意見や批判を受けた。2日目は、東京都豊島区目白の「切手の博物館」を訪問し、同館学芸員田辺龍太氏から軍事郵便研究の現状・資料の保存状況などについての情報を得た。 2)の現地調査は、下関、福岡、沼津、東京にて行った。下関では、2007年に個人蔵の軍事郵便を1冊の本(『ツルブからの手紙』)にまとめて刊行した小林征之祐氏から聞き取り調査を行った。福岡では、個人で運営している「兵士・庶民の戦争資料館」を訪問し、同館所蔵の戦争関連資料の撮影など基礎的調査を行った。沼津では、沼津市明治史料館を訪問し、同館所蔵の軍事郵便を調査した。東京都板橋区では、区立美術館を訪問した。同館では、戦時中に従軍した画家古沢岩美についての企画展示を開催しており、古沢が当時家族に宛てた軍事郵便が展示されていた。 3)と4)は、『専修史学』第43号(平成19年11月)にて発表した。ここでは、「軍事郵便研究」特集が組まれ、本研究がこれまで収集した軍事郵便の目録、調査した資料の翻刻、聞き取り調査の記録、そして軍事郵便をメディアとしてみることについて考察した論考を発表した。また、『隣人』第21号(平成20年1月)にも、研究代表者(新井勝紘)が論考を発表した。
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Research Products
(3 results)