2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18320117
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
伊藤 敏雄 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00184672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 啓郎 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60221537)
葭森 健介 徳島大学, 総合科学部, 教授 (50191648)
關尾 史郎 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (70179331)
窪添 慶文 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (40011382)
中村 圭爾 大阪市立大学, 事務局, 副学長 (00047383)
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Keywords | 東洋史 / 考古学 / 魏晋南北朝史 / 簡牘 / 石刻史料 / 墓誌 |
Research Abstract |
研究参加者の役割分担等をもとに、以下のように研究を推進し、成果を挙げた。 1.5月、7月、9月、11月、12月に研究打合せを行い、9月には長沙呉簡国際シンポジウムを共催し、研究方法・研究状況・研究内容について共同討議を行った。 2.共同討議を踏まえつつ、各分担部分を中心に、文献史料や出土文物・文字資料、考古学的成果を利用して研究を推進した。 (1)伊藤は、長沙呉簡を中心に研究を推進し、11月に中国北京の国際シンポジウム「簡帛学論壇」に参加し、「長沙走馬楼呉簡中的邸閣再探討」について報告するとともに、呉簡研究等に関する最新情報を収集した。また、長沙呉簡に関するデータ・ベースや関係文献目録を作成し、一部を3月に『嘉禾吏民田家〓数値一覧(II)』や「長沙走馬楼簡牘文献・記事一覧(3)」として発表したほか、2月に長沙呉簡研究の現状と課題について『アジア遊学』に発表した。 (2)福原は、長沙呉簡をはじめ魏晋期出土史料を利用した研究を推進し、漢晋間の社会変動や質謐の二十四友に関する口頭報告を行った。 (3)葭森は、長沙呉簡を利用しつつ、魏晋期の吏・民、士・庶問題などに関する研究を推進した。 (4)關尾は、魏晋期出土史料や西北出土史料に関する研究に従事し、特に敦煙出土鎮墓文に関する研究を推進し、3月に「敦煙の古墓群と出土鎮墓文(上)」を発表した。 (5)窪添は、北朝出土史料とともに長沙呉簡に関する研究を推進したほか、西嶋定生編『晋書食貨志訳注』の補注を担当して同書を3月に公刊した。 (6)中村は、南朝出土史料に関する研究を推進するとともに、従来からの研究を集大成して『六朝江南地域史研究』を10月に公刊した。 3.3月に、伊藤・福原・葭森・窪添等が洛陽に行き、漢魏故城・〓山墓陵区・千唐志斎博物館・古墓博物館・洛陽市博物館・関林石刻資料館・洛陽師範学院図書館・偃師商城博物館石刻館等を見学・調査し、関係遺跡や石刻史料を実見・調査するとともに新出石刻史料等に関する情報を収集した。
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Research Products
(10 results)