2008 Fiscal Year Annual Research Report
文化伝達の逆流現象と「エイジング」の変容に関する人類学的研究
Project/Area Number |
18320143
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
野村 雅一 Kyoto University of Foreign Studies, 国際言語平和研究所, 客員研究員 (60142014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樫永 真佐夫 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 准教授 (10342643)
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Keywords | エイジング / 世代間関係 / 通過儀礼 / 文化伝達 / ジェンダー / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / 台湾:ドイツ |
Research Abstract |
平成20年度におこな た本研究は、1.共同研究者の連携と共同討論のための研究会活動と国内外の現地調査、2.研究成果の取りまとめの準備作業の二部に分けられる。 まず共同研究会は、「アジアの老い」と題して、インドネシア、バングラデシュ、タイの老いについて3人の日本人文化人類学者が制作した映像作品を大阪市内で公開上映し、老いがそれぞれの社会でどのように受容されるかをめぐって討議した。また、国内外調査としては、野村雅一のシニアファッションの継続調査、樫永真佐夫のベトナムとラオスでの衣装の世代的変化について現地調査が特記される。 本研究の最終年度にあたる本年度は、研究成果の取りまとめのための準備を進めたが、樫永のベトナムの黒タイ人の系譜認識についての研究や連携研究者の藤本憲一の文化伝達の世代間の逆流現象の研究などはすでに書籍や論文として発表された。また、エイジングと関係する病いの認知症を医学から離れて社会・文化的文脈から考察した前年度実施した国際シンポジウムの整理にあたった。さらに、成果を総括する上で、命、老い、死などについての文学の立場からの存在論的アプローチに関して知見を得る目的で、詩人の三井葉子に野村と樫永が話を聞いた。 これらの研究活動の経過は、ウェブサイト(http://www.prj-ageing.jp/)上で順次公開した。
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Research Products
(34 results)