2008 Fiscal Year Annual Research Report
ウエストミンスター・モデルの再検証と立憲主義憲法論の可能性についての総合的研究
Project/Area Number |
18330008
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
松井 幸夫 Kwansei Gakuin University, 司法研究科, 教授 (30135892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉持 孝司 甲南大学, 法学研究科, 教授 (00153370)
柳井 健一 関西学院大学, 法学部, 教授 (30304471)
藤田 達朗 島根大学, 法務研究科, 教授 (10209059)
松原 幸恵 山口大学, 教育学部, 准教授 (80379916)
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Keywords | 憲法学 / ウエストミンスター・モデル / コモンウェルス / 立憲主義 / 民主主義 / 憲法改革 |
Research Abstract |
最終年度となった本科研での共同研究では、研究分担者および連携研究者が担うそれぞれの分担課題での研究成果をまとめ、本科研全体の研究課題に沿った集約と達成点の確認、さらに今後の研究の方向を明らかにすることに重点を置いた。そのために、研究協力者を含めて毎年開催してきた夏期の合宿研究会を、本年度は8月に京都(龍谷大学)で開催し、参加者全員が研究成果を報告するとともに、それらがウエストミンスター・モデルの変容とどのように関わり、また、現代立憲主義の問題としてどのように評価できるか等について全体で議論を深めた。この合宿研究会に先立つ5月には、第一線で活躍する政治学者を招いて、イギリスの内閣制度の変容についての研究会をもち、本研究の課題に関わる内閣の制度と機能についての共通の認識を深めることができた。また、これまでの研究成果をまとめ、今後の研究課題を明確にするために研究分担者との協議・連携を強め、年度末になったがウエストミンスター・モデルの範型とされるイギリスにおいて、分権10周年と最高裁判所新設直前の憲法状況の変化についての調査を行った。 これらの研究において、イギリスを中心に国会・内閣・裁判所の関係についての制度的、機能的変容、中央と分権議会の関係における単一国家構造における変容、EU・ヨーロッパ人権条約を中心としたヨーロッパ化およびグローバル化の進展による主権国家構造の変容等について、個別分野での研究を進展させるとともに、共同研究として全体の理解・認識を深め、さらに今後の研究課題を明らかにすることができた。
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Research Products
(11 results)