2007 Fiscal Year Annual Research Report
北米・南米の市場統合と統一国際私法・知的財産権法の発展に関する研究
Project/Area Number |
18330009
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
高杉 直 Doshisha University, 法学部, 教授 (60243747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植松 真生 香川大学, 法学部, 准教授 (00294744)
多田 望 熊本大学, 法曹養成研究科, 教授 (40274683)
長田 真里 大阪大学, 法学研究科, 准教授 (10314436)
西谷 祐子 東北大学, 法学研究科, 准教授 (30301047)
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Keywords | 国際法学 / 民事法学 / 市場統合 / 国際私法 / 知的財産 |
Research Abstract |
本研究は,北米・南米の市場統合と統一国際私法・知的財産法の発展に関するものである。 北米および南米においては,NAFTA,MERCOSURなどの市場統合が進展している。さらに,現在,北米・南米を包括する米州自由貿易市場(FTAA)の計画が米国主導の下に進められている。 EC・EUの例からも明らかな通り,市場統合の進展に伴って国際取引に関連する広い意味での民事法に関する統一が必要とされる。あるいは,逆に,民事法の統一の進展に伴い,市場統合が比較的容易に進められるという側面もあろう。 本研究は,このような市場統合と民事法の統一の問題について,特に北米・南米の地域に限定し,かつ,とくに国際私法と知的財産法に焦点を当てて研究を行うものである。 本年度は,主として米州諸国の知的財産法・統一知的財産法についての研究を行った。第1に,北米および中南米諸国の知的財産法について,文献に基づく調査・研究を行った。そこから得た知識を前提に,第2に,現地に赴いて知的財産法の内容とその運用に関する実態調査を行った。その際に行った研究協力者に対する事情聴取は,「生きた法」の理解にきわめて有益であった。現地で入手した文献をも活用して,その後第3に,市場統合の知的財産法に対する影響について検討・研究を行った。各自による研究の進展に併せて合同研究会を行い,相互の知識・理解を深めて総合的・体系的な米州知的財産法の把握に努めた。
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Research Products
(6 results)