2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18330067
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
祝迫 得夫 Hitotsubashi University, 経済研究所, 准教授 (90292523)
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Keywords | 資産価格論 / 消費資産価格モデル / 貯蓄 / 株式収益率のクロスセクション |
Research Abstract |
* マクロ経済変数、特に家計の消費・貯蓄行動に関する意思決定と株式市場のクロスセクションの関係についての分析として、消費/資産比率を説明変数として用いた青野幸平氏(立命館大学)との共同研究を仕上げ、学会発表するとともに、最終版をワーキングペーパーとしても発表した上で海外の学術専門誌に投稿した。 * 投資家間の意見の違いの大きさが資産価格の過大評価をもたらす可能性について、日本の機関投資家のサーベイデータを用いた実証研究を行い、複数の学会で発表を行った。 * 内閣府の大型研究プロジェクトの一部として、岡田恵子氏(法政大学)と共同で、1980年代以降の日本の家計の貯蓄・消費行動に関して概観する研究を行い、報告論文として内閣府に提出した。さらにこの論文を発展させる形で、人口高齢化がマクロの貯蓄率の時系列の性質に与える影響を明らかにし、それに基づいて1990年代以降の日本の家計貯蓄率変動を分析した論文を執筆し、ワーキングペーパーとして発表するとともに、財務省・日本経済研究センターなどで講演を行った。 * 当初の研究計画には含まれていなかったが、2008年秋以降の世界金融危機の深刻化はファイナンス・マクロ経済学を研究するものとして、決して見過ごすことのできない歴史的事件である。そのため財務省財務総合政策研究所の協力を受けて、ワークショップ「世界金融危機」と題した実務家からのヒアリングを10回近く行い、その成果として今回の世界金融危機におけるヘッジファンドの役割を分析した論文にまとめた。
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Research Products
(7 results)