2007 Fiscal Year Annual Research Report
「ニュー・エコノミー」型経済システムの研究-現代アメリカを焦点に
Project/Area Number |
18330072
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
秋元 英一 Chiba University, 法経学部, 教授 (00064113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 総一 同志社大学, 経済学部, 教授 (30121594)
須藤 功 明治大学, 政治経済学部, 教授 (90179284)
村山 裕三 同志社大学, ビジネス科学研究科, 教授 (20239552)
加藤 一誠 日本大学, 経済学部, 教授 (60290269)
地主 敏樹 神戸大学, 経済学部, 教授 (60171089)
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Keywords | ニユー・エコノミー / グローバリゼーション / IT革命 / 生産性 / ソローのパラドックス / 収穫逓増 / 不認可の移民 / コンティンジェント・ワーカー |
Research Abstract |
本年度の最大の成果は、2007年12月15・16日に千葉大学でニュー・エコノミーにかんする国際シンポジウムを開催したことである。「アメリカのニュー・エコノミー可能性と問題点」と題して行われたこのコンファレンスは、千葉大学人文社会科学研究科、および千葉大学COEプロジェクト「持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点」との共催によって可能となった。最終的に、アメリカからはラトガース大学のヒュー・ロコフ、スタンフォード大学のガヴィン・ライト、ノースイースタン大学のバリー・ブルーストンとクリストファー・ボッソ、そしてIT経済の専門家、ITエコノミー・アドバイザースの熊坂侑三、ニューメキシコ州立大学のジョス・ガルシア、インドから開発研究センターのK.J.ジョセフがそれぞれ多忙なスケジュールの合間をぬって参集した。日本からは九州大学の篠崎彰彦が報告に、政策研究大学院大学の吉田雄一朗がコメントに、科研メンバーは秋元、篠原が両日の基調報告、佐藤千登勢が報告、その他のメンバーは、司会とコメントにまわり、英語と日本語を駆使して、会場とパネラーの仲介をした。全国から多くの研究者や院生、学生が集まった。会議は、今日のニュー・エコノミーの歴史的な位置づけの問題から始まって、新たなテクノロジーの発展、普及の条件、とくにニュー・エコノミーを牽引するべき生産関数の条件、経済政策のあるべき姿、生産性の飛躍の条件、ニュー・エコノミー先進国アメリカの都市、環境、移民労働力、福祉をめぐる未解決の問題の現状を話し合った。この会議の成功によって、日本でなお<市民権>を得ているとは言いがたいニュー・エコノミーによる方法が一般化する契機を与えられた。会議の報告集は今年の夏から編集が始まり、COE国際ジャーナルの1冊として刊行予定であり、日本語の著作の出版計画も進行中である。
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Research Products
(4 results)