2006 Fiscal Year Annual Research Report
外国人児童・生徒の教育施策と自治体間格差の比較研究
Project/Area Number |
18330113
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
佐久間 孝正 立教大学, 社会学部, 教授 (80004117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
実松 克義 立教大学, 社会学部, 教授 (40226030)
山脇 千賀子 文教大学, 国際学部, 助教授 (40302343)
イシカワ エウニセ・アケミ 静岡芸術大学, 人文社会学部, 助教授 (60331170)
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Keywords | 自治体間格差 / 特別枠 / 就学案内通知 / ボリビア日系社会 / 家族の教育支援 / ペルーの多文化教育施策 / 日系人家族のインタビュー / 帰国時の編入の諸問題 |
Research Abstract |
今年は初年度なので、各自、研究課題並びに分担課題に関する基本文献の収集や基礎調査を主に行なった。佐久間は、外国人集住都市会議参加自治体の教育施策の格差を調べるため、超過滞在者の受け入れ、過年の適用の有無、中学校就学案内通知、特別枠の実施状況、教育ソーシャルワーカー制度の現況を中心に18自治体の調査票による調査を行ない、一部の自治体に対しては面接調査も行なった。実松は、2006年8月ボリビア共和国、サンタ・クルス市北北西にある代表的な日本人入植地サン・ファン居住地を訪問訪れ、ボリビア日系社会の初期調査を行った。ボリビア日系協会連合会事務局長の案内により、資料館を初めとする諸施設を見学した。また氏を通して滞在中ボリビア日系社会の歴史と現状に関して貴重な情報、及び文献・資料を入手し、帰国後文献調査を行い、ボリビアにおける日系移民の実態を検証した。山脇も2006年8月にペルーをフィールドに(1)滞日経験のある青少年へのインタビュー調査(調査票は使わない自由形式)、(2)日系校における滞日経験者を統合した多文化教育の実態調査、(3)ペルーにおける多文化教育施策および実践に関する関係者への面接・資料収集を中心とした現地調査を行った。イシカワは、ブラジルにて、ロンドリーナ州立総合大学日本文化センターを拠点としてフィールドワークを実施した。調査方法は、日本から帰国した日系人家族を対象に行ったインタビュー形式調査であり、本調査では、日本の学校で勉強した児童・生徒がブラジルの学校に編入した場合に生じる諸問題に焦点を当てた。
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