2006 Fiscal Year Annual Research Report
学校における保護者対応の現状分析と良好な関係性の構築に関する総合的研究
Project/Area Number |
18330169
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小野田 正利 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60169349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 博之 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60135647)
平沢 安政 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (50243150)
藤岡 淳子 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10346223)
小林 正幸 東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 教授 (70272622)
山下 晃一 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (80324987)
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Keywords | イチャモン / クレーム / 保護者対応 / 人間関係 / 教職員 / 開かれた学校 / 無理難題要求 / 苦情 |
Research Abstract |
1.研究分担者13名以外に、弁護士、精神科医、学校管理職などを研究協力者として加えて「学校保護者関係研究会」を発足させ、6月、10月、1月に計3回の研究総会を開催した。それぞれの会には、研究分担者による研究報告のほか、元教師、児童相談所職員、元デパートお客様相談室長を、ゲストスピーカーとして招いて、学校と保護者の関係だけでなく、問題構造の広がりについて討議した。 2.研究分担者・協力者は、それぞれの領域において、各種の資料収集やインタビュー調査を重ねて、保護者や地域住民が学校に対してどのような距離感をもっているかについて分析を重ねた。研究代表者は、関西の2つの政令指定都市の教育委員会および校長会の協力の下に、一般教員について「保護者との関係づくり」の課題について、2000名を超えるアンケート調査を実施した。これにより、都市部だけではなく農村部を含めて全国各地で、いま学校と保護者の関係は、きわめて難しい局面を抱えている学校が多くあり、それが学校教育上の喫緊な課題となっていることが明らかになった。 3.研究活動は、,早くからマスコミの注目するところとなり、新聞各社の紙面に10回以上にわたって取り上げられたほか、テレビ番組においても特集が組まれ、NHK総合テレビの「関西クローズアップ」(2006年12月22日)、「クローズアップ現代」(2007年2月1日)では、研究代表者および分担者の小林正幸がコメンターを務め、本研究の社会的貢献を果たした。 4.研究活動を普及するための冊子「子どものために手をつなぐ〜学校へのイチャモン(無理難題要求)のウラにあるもの」の2006年版、2007年版を作成し、普及することによって、この研究成果の社会還元に努めた。
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