2008 Fiscal Year Annual Research Report
学校における保護者対応の現状分析と良好な関係性の構築に関する総合的研究
Project/Area Number |
18330169
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小野田 正利 Osaka University, 人間科学研究科, 教授 (60169349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正幸 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (70272622)
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Keywords | イチャモン / クレーム / 学校問題 / 苦情対応 / コミュニケーション / 保護者対応 / 無理難題要求 / 開かれた学校 |
Research Abstract |
1.本年度は、6月28日・29日、9月27日・28日、12月20日・21日と,合計3回の研究総会を開催した。ここでは当科研による「学校保護者関係研究会」のメンバーの研究実績報告のほか、教職大学院で学校危機対応プログラムの取り組みを始めた実務家教授、幼児段階での保護者間トラブルの研究者、学校との問で訴訟を起こした保護者側関係者、スクール・ソーシャル・ワーク事業の責任者といったゲストスピーカーを招聘して、多様な角度から学校と保護者の関係性と、困難のポイントはどこにあるかについて考察を深めた。 2.マスコミでの注目だけでなく、政策的にも「保護者等への対応」の研究調査事業が開始され、かつ教員免許更新制の重点項目に,保護者との連携が加えられることになり、研究会メンバーのもとには、研究成果の還元依頼が多数寄せられ、それぞれの場において、講演やワークショップの開催に取り組んだ。 3.3年間の研究実績は、すでに数多くの論文や学会発表にも示されているが、成果全体のまとめとして、2009年6月にミネルヴァ書房から、小野田正利編著『イチャモンの研究〜学校と保護者のいい関係へ』が出版されることとなっている。 4,この分野の研究を、今後もより発展させていく社会的意義があり、期待や要請が激増していることを受け止め、研究を発展させていくことを決定した。このため新たなメンバーを加え「保護者一学校間の困難状況解決のためのサポート体制構築に関する学際的・総合的研究」を基盤研究(A)として計画申請している。
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Research Products
(7 results)