2007 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育のマス化・ユニバーサル化と学生文化の変容に関する歴史社会学的研究
Project/Area Number |
18330181
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
竹内 洋 Kansai University, 文学部, 教授 (70067677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 恭子 京都大学大学院, 教育学研究科, 教授 (40159934)
細辻 恵子 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (90199505)
目黒 強 神戸大学大学院, 人間発達環境学研究科, 講師 (70346229)
末冨 芳 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (40363296)
佐藤 八寿子 神戸ファッション造形大学, ファッション造形学部, 講師 (10412115)
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Keywords | 教育社会学 / 高等教育 / 学生文化 / 歴史社会学 / 文芸社会学 / 学生生活調査 |
Research Abstract |
平成19年度は、平成18年度に引き続いて3つの作業班に分かれてそれぞれの分野の研究を進めるとともに、研究会を開催し、各分担者の研究経過を報告して全体の研究計画の調整をはかった。また最終年度となる平成20年度の報告書作成にむけて編集方針を決定し、執筆の分担を行なった。各作業班の主な成果は以下のとおりである。 1.学生生活についての調査・研究:京都帝国大学の学友会について、関係資料を用いて創立から1930年代にかけての組織の変遷をまとめ、旧制高等学校や帝国大学における課外活動組織の位置づけや役割に関する分析に取りかかった。また、文部省資料をデータ化して1900年代前半の在外研究員の動向を把握し、高等教育において海外渡航留学生や留学生制度が及ぼしうる影響についての分析を行なった。 2.学生小説、キャンパス小説の収集及び分析:旧制第一高等学校および東京帝国大学に在籍したある詩人の書簡(1927-1938)から、1930年代の学生文化の諸相を読み取る試みを行なった。また、明治期から現在にいたる学生小説の流れを確認し、代表となる学生小説の候補を挙げて最終報告書作成に向けた調整を行なった。 3.女子の学生文化に関する分析:研究協力者がこれまでに行なってきた研究の成果をふまえ、女学生文化へのアプローチについて今後の基本方針を確認した。また、女学生の登場により生じた師弟関係の変容についての分析に着手した。
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Research Products
(16 results)