Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 秀和 弘前大学, 教育学部, 准教授 (50400122)
森田 真樹 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (60340486)
川崎 誠司 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10282782)
桑原 敏典 岡山大学, 教育学部, 准教授 (70294395)
橋本 康弘 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (70346295)
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Research Abstract |
本年度は,以下の5点の研究成果を得た。 第1に,最終報告書の作成に向けて,これまでの海外渡航で得た情報や購入した図書の最終的な考察を個人レベルで行い,各人の分析枠組みの確かさを検証した。第2に,唐木清志(筑波大学)・山田秀和(弘前大学)・渡部竜也(東京学芸大学)の3名が渡米して現地調査を行い,各人の研究分析対象に関する情報を得た。第3に,8月に研究会を開催し,公開シンポジウムの準備と,最終報告書に向けての最終的な打合せを行った。第4に,1月に公開シンポジウムを開催し,本研究の成果を一般に公開した。筑波大学附属学校教育局で開催された公開シンポジウムには約50名の外部参加者があり,発表者である草原和博(鳴門教育大学)・溝口和宏(鹿児島大学)・唐木清志(筑波大学)・森田真樹(立命館大学)の4名の提案を踏まえて,活発な議論が展開された。そして,第5に,最終報告書を本研究に関わった13名が協力して作成した。なお,最終報告書には,13名の論文(それぞれの分析枠組みに基づいて),公開シンポジウムの様子,さらには,アメリカ社会科をシティズンシップ教育という視点から分析する際に必読と思われる文献の文献解題を13名それぞれが行った。 3年間に及び研究を総括すると,学校教育におけるシテイズンシップ教育の要としての社会科の役割がアメリカでは特に重視されていること,しかし,そのアプローチの仕方は決して一様ではないこと,そして,社会科とシティズンシップ教育の関係性を考えるにあたっては近年「批判」や「社会参加」の視点がアメリカでは重視されているということであった。
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