2007 Fiscal Year Annual Research Report
音楽科における教育内容の縮減と学力低下の様相-諸外国との比較を踏まえた調査研究-
Project/Area Number |
18330190
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
小川 容子 Tottori University, 地域学部, 教授 (20283963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉江 淑子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30172828)
林 睦 滋賀大学, 教育学部, 講師 (40402698)
嶋田 由美 和歌山大学, 教育学部, 教授 (60249406)
村尾 忠廣 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40024046)
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Keywords | 音楽学力 / 音楽適性 / 学力低下 / 学力テスト / 学習指導要領 |
Research Abstract |
平成19年度は,教科「音楽」の授業内容及び音楽学力に関する資料収集と音楽適性テスト問題の作成(CD化)をおこなった。 まず,調査研究班では平成18年度に実施した『教科「音楽」の授業内容と学力に関する調査』の分析を継続するとともに,分析結果から引き出された「読譜力」の問題に焦点をあてて,追跡調査をおこなった。 歴史的研究班では学力観に関する資料集及び報告書等の収集をおこなった。特に,「基礎・基本」に関して教科書記述の変遷に関する資料分析をおこなった。 また,実験的研究班では,平成18年度におこなった小学校の授業分析の結果をもとに,音楽学力テスト(音楽授業によって獲得される音楽学力)と音楽適性テスト(音楽授業と直接の関わりがないとされる生得的・潜在的な音楽学力)の問題作成と提案をおこなった。音楽適性テストの問題作成にあたっては,新しく音源及び英語ナレーションを録音し,音源CDとして提案した。 鳥取大学附属小学校での複数回の予備調査及び,海外の研究者達との意見交換によって,テスト項目の検討・改訂を重ねた。その結果,音楽適性テストの項目は(1)ピッチ,リズム,音色,大きさ,旋律イメージの5種類にし(2)音刺激は,西洋音楽のみに偏らないこと(3)テスト項目の妥当性・信頼性の検証に関しては,今後,国際比較が必要との合意を得た。
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