2007 Fiscal Year Annual Research Report
音声発音システムを用いた特別支援教育の教材開発と教授手法の開発
Project/Area Number |
18330198
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
生田 茂 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60112471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 勇治 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50151973)
篠原 吉徳 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (10150054)
熊谷 恵子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (10272147)
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Keywords | ドットコード / 教科の活動 / 教科外の活動 / 音声再生システム |
Research Abstract |
「音声や音をパソコンに取り込み,ソフトウエアを用いて二次元のドットコードに変換し,絵やテキストともに編集し,カラープリンタで印刷するソフトウエア技術」と,「印刷されたドットコードをなぞって音声や音を再生するハードウエア技術」を用いて,初等・中等教育における教科や教科外の活動で活用する取り組みを行った。 筑波大学附属大塚特別支援学校においては,言葉を発しない生徒とクラスメイトとのコミュニケーションを図る取り組みに,一年以上にわたって挑戦し,音声コードをなぞってクラスメイトと対話をしたり,朝の会の司会をすることができるようになった。この実践を追いかけたビデオクリップは,日本特殊教育学会を始めとする学会で大きな反響を呼ぶことができた。また,2007年9月にRoosevelt大学で行った招聘講演でも参加者に大きな感銘を与え,シカゴ郊外のOak Park市のHolmes小学校での実践が始まるきっかけとなった。著者を招待してくれたRoosevelt大学の副学長が新たに学長となって異動したSaint Joseph Collegeの附属学校でも実践が始まろうとしている。 2008年3月に米国で開催された「情報技術と教師教育(SITE2008)」における,口頭発表やTechnology PlaygroundやAssisitive Technology Showcaseなどにおけるデモンストレーションも大きな反響を呼び,ソフトウエアを入手して取り組みの可能性を探りたいという多くの声をいただいた。 子どもたちの生の声を用いて,子どもたちとともに教材作りから取組む日本発の教育活動は,筑波大学の附属の特別支援学校や八王子市の小学校,広島県や沖縄県における養護学校における取り組みへと発展し,今年度は,さらに,米国における特別支援クラスでの実践へと広がりを作ることができた。
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Research Products
(16 results)