Research Abstract |
今年度は,発音を持たない生徒とクラスメイトとのコミュニケーションの実現・発展に取組んでいる筑波木学附属大塚特別支援学校の教諭とともに,アメリカの現職の先生が1万人近くも集まるNational Educational Computing Conference 2008に参加し,Assistive Technology Showcaseでのデモ,そして,ポスター発表を行なった。大塚特別支援学校における音声入りのサポートブックを用いた支援活動,そして,発音を持たない生徒のクラスにおける居場所づくりの実践は,ショーケースやポスター発表の参加者に大きな感銘を与えることができた。 日本特殊教育学会の全国大会では,自主セミナーを企画し,この三年間に渡る実践を全国の研究者や学校の先生に紹介するとともに,指定討論者を迎え,これまでの取組みを総括した。 秋には,Saint Joseph Collegeからの招聘を受けて,大学院での講義,障害種を問わず教育活動を行っているGengras Centerで討論会を行なうことができた。また,New England Assistive Technology Resource & Education Centerを訪問し,日本発の音声を活用した教育実践活動の紹介を行なった。 日本特殊教育学会における自主セミナー,ATAC2008における参加者セミナー(実践・研究),筑波大学の「軽度発達障害」に関する公開講座などでの講演や教育実践活動の紹介により,また一回り,活動の輪を広げることができた。 音声を活用した教育活動を展開している実践校では,教材づくりに保護者が参加するようになり,本研究は,学校と保護者・家庭を紡ぐ活動へと進化してきている。
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