2006 Fiscal Year Annual Research Report
光ファイバーを用いた高効率高分散分光による太陽系外惑星探査
Project/Area Number |
18340055
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
吉田 道利 National Astronomical Observatory of Japan, 岡山天体物理観測所, 准教授 (90270446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 洋一 国立天文台, 光赤外研究部, 准教授 (50373189)
泉浦 秀行 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助教 (00211730)
清水 康広 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 主任研究技師 (60143517)
沖田 喜一 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 主任研究技師 (60204096)
佐藤 文衛 東京工業大学, グローバルエッジ研究所, 特任助教 (40397823)
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Keywords | 惑星探査 / 光学赤外線天文学 / 宇宙物理学 / 惑星起源・進化 |
Research Abstract |
平成18年度は、岡山天体物理観測所188cm望遠鏡のカセグレン焦点部に、光ファイバーに高精度かつ安定に天体を導入するための「カセグレン焦点精密天体導入機構」の設計を行い、製作のための基礎実験を行った。まず、全体システムの設計を吉田が行い、それを元に、光学系の基本設計を泉浦が行った。光学系の配置、筐体など機械系の設計は沖田が行った。清水は駆動部分の制御系の設計を行った。光ファイバーの位置決めのための精密位置決め装置、基礎光学系の試験および組み立てのための光学定盤を購入して、装置設計・製作のための基礎的な実験を行った。また、ガイド用のCCDカメラを購入し、ガイド系ソフトウェアの製作を行った。佐藤、竹田は現有システムでの観測を進めながらデータ処理を行い、系外惑星探査計画を進め、散開星団中のG型巨星に世界で初めて惑星を発見することに成功した。 年度当初に全体システム設計を行い、カセグレン焦点精密天体導入機構の仕様をまとめたが、この段階で、光ファイバーへの天体光の高精度導入法に関する予想外の新たな知見が海外からもたらされたので、この確認のための基礎実験を行った。このため、年度後半に予定していた装置各部分の製作・組み立ては次年度に持ち越して完成した。
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Research Products
(6 results)