2007 Fiscal Year Annual Research Report
地球熱圏大気プラズマのスーパーローテーション-日本・インド・台湾共同観測-
Project/Area Number |
18340147
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡部 重十 Hokkaido University, 大学院・理学研究院, 教授 (90271577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 高幸 東北大学, 理学研究科, 教授 (10141996)
阿部 琢美 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 准教授 (40255229)
齋藤 昭則 京都大学, 理学研究科, 助教 (10311739)
大塚 雄一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (40314025)
山本 真行 高知工科大学, 工学部, 准教授 (30368857)
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Keywords | 電離圏 / 熱圏 / 大気プラズマ結合過程 / スーパーローテーション / ロケット実験 / リチウムガス |
Research Abstract |
スペースシャトル,宇宙ステーション,人工衛星が飛翔する高度100km以上の熱圏には,中性大気中に0.01%ほどのプラズマが混在している.プラズマは磁力線に束縛された運動をするため,中性大気とプラズマ間には無視できない運動量輸送が存在する.最近の衛星観測等は,中性大気の運動がプラズマの運動に強く依存していること,電磁場を介したプラズマの運動が中性大気の運動をコントロールしていること,熱圏中性大気の東向きスーパーローテーションがプラズマとの相互作用に起因している可能性があること,を明らかにした.しかし,中性大気とプラズマの運動を熱圏上部で同時に測定した例はない. 平成19年9月2日19:25に宇宙航空研究開発機構/内之浦宇宙空間観測所からS520ロケットを打ち上げた.このロケットにリチウムガス放出装置とプラズマ・電磁場観測装置が搭載された.〜1000Kのリチウムガスを230km,190km,140km高度でロケットから放出した.リチウムガスによる太陽光の共鳴散乱を多地上から観測し,上部熱圏風の高度分布を測定することに世界で初めて成功した.リチウムガスの拡散から大気温度と密度の高度分布を得ることにも成功した.中性大気の物理パラメータとロケットに搭載したプラズマ測定と比較することにより,中性大気とプラズマ間の相互作用過程を解明することが可能となる.また,本研究により,ロケットからのガス放出技術,高感度CCDカメラを用いた地上観測技術,画像解析による大気パラメータの導出技術,を確立することもできた.
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] WIND, FERIX-2 and ISUAL F-region imaging: Ionospheric Observation Campaigns over Japan in 20072007
Author(s)
Mamoru Yamamoto, Shigeto Watanabe, Takayuki Ono, Takumi Abe, Masa-Yuki Yamamoto, Toru Adachi, Akinori Saito, Alfred Chen, Rue-Ron Hsu, Paul Bernhardt
Organizer
AGU Fall Meeting 2007
Place of Presentation
サンフランシスコ
Year and Date
20071210-14
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