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2006 Fiscal Year Annual Research Report

高分子ループの効率的構築とダイナミクス解析

Research Project

Project/Area Number 18350058
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

尾池 秀章  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (20282824)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 下村 武史  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (40292768)
増渕 雄一  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (40291281)
Keywords環状高分子 / ポリスチレン / 閉環メタセシス反応 / ダイナミクス / 末端二重結合
Research Abstract

環・多環高分子は末端を持たない高分子ループを形成するため、線状あるいは分岐状高分子とは異なるカテゴリに属し、特に高分子鎖どうしの絡み合い挙動にはユニークな性質が予想される。しかしながら、環状高分子群の効率的な合成法は、ほとんど開発されていない。また、物性研究においても入手の都合上、種類、量ともに限られた試料による研究にとどまっており、一般的かつ系統的な研究には至っていない。本研究課題においては、汎用高分子のひとつであるポリスチレンを中心に、両末端反応性高分子前駆体による効率的高分子環化反応の開発をすすめ、物性研究に必要な環状高分子の安定供給をはかることを目的の一つとして研究を進めている。
平成18年度は、基本となる環状ポリスチレンの合成法の確立を目的に研究を進めた。具体的には、二官能性開始剤によるスチレンのリビングアニオン重合を行い、二重結合を有する停止剤を用いることで両末端に二重結合を導入したポリスチレンを得た。この線状ポリスチレンをジクロロメタンに溶解、希釈し、Grubbs触媒を作用させたところ、高分子閉環メタセシス反応が進行し、環状ポリスチレンが得られることがわかった。希釈条件でのメタセシス反応には等量のGrubbs触媒が必要であった。一方、環化効率は、反応溶液の濃度に依存し、0.1g/L程度に希釈するとほぼ環状高分子が得られることがわかった。これらの結果は、第55回高分子討論会などにおいて発表した。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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