2007 Fiscal Year Annual Research Report
電気化学活性人工DNAを用いる実用的SNPsタイピング法の確立
Project/Area Number |
18350082
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
井上 将彦 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (60211752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 和久 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (40334718)
阿部 肇 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (10324055)
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Keywords | DNAプローブ / SNP / フェロセン / 金電極 / 電気化学 |
Research Abstract |
本申請者らは,電気化学活性な有機金属分子(フェロセン)をDNAに連結させた新規な"人工DNA"を合成した.この人工DNAを,電極上に固定化させて電気化学センサーとして用いるという新たな方法によって,正常遺伝子とSNP遺伝子を判別することに成功した.本申請課題は,単純明快に「実用的なSNP検出システムの創製」を目指した.完全相補鎖とSNP相補鎖との間でのデジタル的なon/off応答を維持しつつ,コスト上,最もネックとなる化学合成の徹底的な簡素化を実現した電気化学センサー分子を開発した. 平成19年度に実施した研究を以下に箇条書きに記す.1新規電気化学活性ヌクレオシドのDNAへの組み込み条件を検討した.2新規電気化学活性DNAプローブの電極への固定化を検討した.3新規電気化学活性DNAプローブを用いるSNP検出条件の最適化を行った.4最良の結果が得られた新規ヌクレオシドの合成スキームの最適化と大量合成を行った.5長鎖のターゲットDNA(90-mer)を用いてSNP検出を行った.6応答電位の異なる2種のプローブを用いてSNPタイピングを行った.7電極表面上のAFM観察を行った.87の結果を基に本検出系の伝導機構について考察した.9本研究課題を総括した. 昨年度と本年度の成果を基に,本法の実用レベルでの実力を総合的に判断した結果,改良の余地は残されているものの,十分なポテンシャルを有しているものと総括した.
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Research Products
(17 results)