2007 Fiscal Year Annual Research Report
液晶性ブロック共重合体におけるミクロ相分離と液晶化の相関による階層構造形成の解明
Project/Area Number |
18350114
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
塩見 友雄 Nagaoka University of Technology, 工学部, 教授 (10134967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 克彦 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (30188205)
竹下 宏樹 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (80313568)
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Keywords | 液晶化 / ミクロ相分離 / ブロック共重合体 / 高分子構造・物性 / ナノ材料 |
Research Abstract |
非晶性成分として液晶化時に分子鎖が動き得ないガラス状態にあるpolystyreneを有する液晶性-非晶性ブロック共重合体において、ラメラ状、円筒状等の形態を有するミクロ相分離構造下からの液晶化において、これらドメイン形態と液晶化の関係及びドメイン内における配向性について明らかにした。ラメラ状ミクロ相分離内での液晶化においては、ホモポリマー同様スメクチック型の液晶構造を示した。一方、球状ドメイン内においては、偏光顕微鏡観察において液晶化が認められたが、SAXS観察ではスメクチック構造に由来するピークは発現しなかった。また、さらに分子量が小さい球状ドメイン内では、液晶化が認められなかった。 分子量の小さいブロック共重合体においては、秩序-無秩序転移(ODT)が観察され、ODTにより液晶転移温度が大幅に低下させられた。 さらに、ドメイン内における液晶の配向性を2次元SAXSで観察したところ、スメクチックの層はドメイン界面に垂直であった。 2種類の液晶性成分からなるブロック共重合体においては、ODTより高い温度から液晶化させた場合でも2種類の液晶相からなるミクロ相分離が観察された。
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