2007 Fiscal Year Annual Research Report
コヒーレンスホログラフィー:コヒーレンス場の新ホログラフィー技術の基礎と応用
Project/Area Number |
18360034
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
武田 光夫 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 教授 (00114926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 洋子 電気通信大学, 電気通信学部, 助教 (50281655)
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Keywords | コヒーレンス / ホログラフィー / 位相特異点 / Vortex / コヒーレンス関数 |
Research Abstract |
本研究は,コヒーレンスホログラフィーという新原理により3次元空間コヒーレンス関数を自由に制御・シンセシスする技術を確立し,これを用いた新しい工学的応用の開拓を目的とする.また,基礎科学面ではコヒーレンス渦場の位相特異点の性質やコヒーレンス場の力学的性質の解明などの新展開を目指す.この目的の実現に向けて平成19年度は以下の研究を行った. 1.ランダムな波動場の位相特異点の空間構造を指標とする変位と流体計測法の開発ランダムな波動場の位相特異点近傍の空間構造の異方性をあらわす構造パラメータと偏光状態のストークスパラメータの数学的類似性に着目して,位相特異点をポアンカレ球上の一点に対応させて識別することにより,位相特異点の変位から物体の変位や流体の流速分布を求める新しい光計測法を提案しその有効性を実証した(Optics Express,2007). 2.偏光を考慮したベクトル場のコヒーレンス渦場のコヒーレンス角運動量の性質の解明古典的なベクトル電磁場のコヒーレンス関数の持つコヒーレンス角運動量が,通常の光波動場と同様な形式でコヒーレンス・スピン角運動量とコヒーレンス軌道角運動量に分離できることを初めて示した. (Optics Letters,2007). 3.コヒーレンス場の渦シートの存在の実験的検証コヒーレンス場に渦糸タイプの特異点の他に面を形成する渦シートの存在を実験で示した.(SPIE,2007)
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Research Products
(20 results)