2008 Fiscal Year Annual Research Report
コヒーレンスホログラフィー:コヒーレンス場の新ホログラフィー技術の基礎と応用
Project/Area Number |
18360034
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
武田 光夫 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 教授 (00114926)
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Keywords | コヒーレンス / ホログラフィー / 位相特異点 / Vortex / コヒーレンス関数 |
Research Abstract |
本研究は,コヒーレンスホログラフィーという新原理により3次元空間コヒーレンス関数を自由に制御・シンセシスする技術を確立し,これを用いた新しい工学的応用の開拓を目的とする.また,基礎科学面ではコヒーレンス渦場の位相特異点の性質やコヒーレンス場の力学的性質の解明などの新展開を目指す.この目的の実現に向けて平成20年度は以下の研究を行った. 1. ランダムな波動場の複数の位相特異点の空間構造を指標とする変位と生体運動計測法の開発 ランダムな波動場の複数の位相特異点の相互の位置関係を星座のようにみなして,その全体的な空間構造の一体的な変位を求めることにより,移動量の大きな物体の変位の軌跡を求める新しい光計測法を提案して,生体の運動解析に応用することによりその有効性を実証した(Optics Express, 2008). 2. 空間的にランダムな偏光場を任意の近軸光学系で変換したときのコヒーレンスと偏光の性質の解明 ランダムスクリーンで散乱された古典的なベクトル電磁場に対して任意の近軸波動場変換を行ったときのコヒーレンス関数と偏光状態の統計的性質を明らかにした. (J. Opt. Soc. Am A, 2008). 3. 擬似ストークスベクトル相関を用いた高感度変位計測の原理提案 ラゲールガウスフィルタを用いて発生させた擬似位相場と偏光場の類似性を利用した擬似ストークスベクトル相関計測法を提案しその高感度性の実証実験をおこなった. (Loughborough, 2008)
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Research Products
(20 results)